突然ですが、自分の自動車保険が何等級になっているかってご存知ですか?
この質問に対して「等級って何?」と思った方もいるでしょうし、「知っているよ、15等級だよ」と答えられる方もいるでしょう。
自動車保険の等級は、どのくらいの期間自動車保険を契約しているかでそれぞれ皆違いますし、同一人物であっても事故の件数や保険金の受け取り状況に応じて毎年変わってきます。
この等級制度をうまく利用することで、お得に自動車保険に加入することができます。
配偶者やお子さんが新たに車を買う予定だ!という方には、特に読んで頂きたいですね。
もくじ
等級制度

まずは等級制度について解説します。
等級制度の仕組み
自動車保険の等級は、1等級から20等級まであります。
数字が大きいほうが割引率が高いので、同じ車両、同じ補償内容であっても等級の高い人の方が保険料が安くなります。
1年間無事故で過ごせると、翌年の更新の際は等級が1つ上がります。
事故が起きると、更新の際は1つもしくは3つダウンした等級で契約することになります。
等級は保険会社が変わっても、そのまま利用できます。
また、等級の不正な利用を避けるため、保険会社間では定期的に契約情報の交換を行っています。
これにより、例えば本来17等級で契約しなければいけない契約者が、保険料の値上がりを理由に他の保険会社に切り替え20等級で契約をしたとしても、契約の訂正を促すことができます。
要するに、会社を変えたところで誤魔化すことはできないのです。
等級は誰のもの?
保険の契約にあたっては、契約者、車両所有者、記名被保険者(主に車を運転する人)等色々な項目が出てきます。
最も説明しやすいのが、自分の所有する車を自らの名前で契約する、契約者=車両所有者=記名被保険者のパターンです。
でも、夫が契約者となり、妻がメインで運転する車の契約を交わすという、契約者=車両所有者≠記名被保険者のパターンも存在します。
では、この場合等級はどうなるのでしょうか?
前者は、夫が持っている等級で契約できます。
後者は契約者でもあり車両所有者でもある夫の等級?
それとも、記名被保険者である妻の等級?
答えは、妻の等級です。
そう、等級は記名被保険者のものです。
等級を引き継ぐことはできるの?

等級制度について、もっと具体的に解説していきます。
先程、等級は記名被保険者のものだと書きました。
では、こんなパターンはどうでしょう。
【条件】
・夫Aさん男性 20等級
・妻Bさん女性 自動車保険加入無し
・Aさんが主に運転していた車を、今後Bさんが使うようになる
・記名被保険者をAさんからBさんに変更したい
この場合、契約は何等級になるでしょうか?
答えは、20等級です。
もともと20等級はAさんのものですが、配偶者であるBさんはそれを引き継ぐことが認められているのです。
等級を引き継げるケース
等級制度は一定の関係にある者同士で名義変更をする場合、等級の引継ぎ、いわゆる等級継承が可能となります。
【等級継承が可能な関係】
①記名被保険者の配偶者
②記名被保険者の同居の親族
③記名被保険者の配偶者の同居の親族
これを踏まえたうえで、先程のAさんの車を同居の子供Cさんに譲るとすればどうなるでしょうか?
親族とは、6親等内の血族と3親等以内の姻族です。
ですから、子供は親族に含まれるので②を満たしますから、等級継承OKということになります。
仮にCさんが大学進学、就職等で1人暮らししていたら、①②③どれにも当てはまらないので等級継承はできませんでした。
では、家族が別居していたら等級継承できいなのか?というと、全く駄目というわけでもありません。
Aさんが単身赴任で1人別居だけど、BさんとCさんが一緒に暮らしているという場合であれば、③に当てはまりますので等級継承できるのです。
等級継承はその時点で家族がどんな生活をしているかによって、変わってきます。
車を買うタイミングと別居をするタイミングが接近しているのであれば、等級を子供に引き継がせてから別居させる等が必要です。
これをするかしないかで保険料が数万円単位で変わってくるから、重要なことです。
夫婦でお得に自動車保険に加入する方法

夫婦間であれば、同居でも別居でも等級を引き継げることが分かりました。
でも、このケースはあくまで車が1台の場合です。
夫婦それぞれが車を所有している場合は、どうしたら良いでしょうか?
お得に加入する方法を2つお伝えします。
①複数所有新規割引を使う
セカンドカー割引とも呼ばれます。
1台目が11等級以上で、2台目を購入する場合、本来6等級から始まる契約を7等級で契約できるという割引です。
どの保険会社でも販売している割引なので、名前を知っている方も多いと思います。
②1つの契約にまとめる
個人が複数台まとめて自動車保険契約する方法があります。
ミニフリート、セミフリート等と呼ばれます。
一家で1つにまとめて契約すると、満期管理も契約手続きも1度にまとめてやることができるので、事務作業の効率化がはかれます。
また、複数台まとめて契約することで割引があります。
損保ジャパンではノンフリート多数割引として、2台まとめると3%、3台~5台まとめると4%、6台以上だと6%と割引を設定しています。
車の使用状況によっては、年齢条件の設定を変更したり、運転者を限定したりすることで、より安く保険に加入することができます。
さいごに

自動車保険の保険料の計算って大変そうと思っていませんか?
確かに手元に車検証を用意したり、保険証券を用意したりと事前準備は大変なのですが、計算自体はそう難しいことではありません。
インターネットを利用すれば、早い人だと5分程度で保険料を知ることができます。
ここで利用してほしいのが、「自動車保険の一括見積もりサイト(無料)」です。
サイトを利用すると、1回契約情報を入力するだけで、10社、20社とたくさんの保険会社の保険料を知ることができます。
しかも、サイトは24時間利用可能で、使用料は無料です。
保険会社のオペレーターに電話して計算してもらったとしても、コールセンターには受付時間がありますから、自分の好きなタイミングで・・・というわけにはいきません。
また、代理店や保険会社だと自分が販売している保険会社の商品しか計算できませんから、色んな保険会社に見積もりを・・・となると、また別に依頼をしなければなりません。
入力も簡単ですので、誰でもできます。
少しでも保険料を安くしたい!自分の保険料がどれくらい安くなるのか知りたい!と思う方、是非挑戦してみてください。
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