「トヨタ プリウス」は、ハイブリッド車の代名詞ともいえる車です。
プリウスは世界初のハイブリッド車であり、1997年の発売以来高い人気を集めています。
現在プリウスに乗っている人や、プリウスの購入を検討している人も多いのではないでしょうか。
車に乗る際に必要なのが自動車保険です。
プリウスを購入する場合は、加入する自動車保険についても考慮する必要があります。
プリウスの購入を考えていて、自動車保険料がいくらくらいになるのか気になっている人も多いでしょう。
また、現在プリウスに乗っている人も、自動車保険の見直しをすれば保険料が安くなる場合があります。
今回は、人気の車種である「トヨタ プリウス」の自動車保険料の相場をご紹介します。
保険料の安さが魅力の「ダイレクト型自動車保険」各社の保険料をご紹介しますので、保険会社選びの参考にしてみてください。
プリウスの基本情報

「トヨタ プリウス(PRIUS)」は、トヨタ自動車が1997年から製造・販売を開始した世界初のハイブリッド専用車です。
プリウスは発売時から現在まで高い人気を保ち続けており、現在販売されているモデルは2015年にモデルチェンジした4代目です。
プリウスには派生車種があり、ステーションワゴンやミニバンタイプの「プリウスα(プリウスアルファ)」が2011年5月から、外部充電機能を搭載した「プリウスPHV」が2012年1月から販売されています。
保険料の相場をみていく前に、自動車保険料に関わるプリウスの基本情報を確認しておきましょう。
プリウスの型式別料率クラス
自動車保険は、「型式別料率クラス」と呼ばれる車種ごとに定められた料率によって保険料が変化します。
車は車種によって事故率や保険金の支払いリスクが異なります。
そうした車種ごとの違いを保険料に反映させるために、型式別料率クラスが設定されています。
型式別料率クラスには、「対人賠償」「対物賠償」「搭乗者傷害」「車両保険」の4項目があり、それぞれが「1-9」の9段階で評価されます。
過去の事故率が低いほど数字が小さくなり、保険料が安くなります。
型式別料率クラスは、1年に1回見直しが行われます。
2015年12月以降に販売されたプリウスの型式別料率クラスは、以下の通りです。
プリウスの型式別料率クラス(適用期間:2019年1月1日から12月31日)
補償内容/型式 | ZVW50 | ZVW51 | ZVW55(4WD) |
対人賠償 | 4 | 6 | 2 |
対物賠償 | 5 | 3 | 3 |
搭乗者傷害 | 4 | 4 | 4 |
車両保険 | 5 | 4 | 4 |
プリウスの型式は、搭載している電池で異なります。
ニッケル水素電池を搭載する「S」系モデルは「ZVW50」、リチウムイオン電池を搭載する「E」系と「A」系が「ZVW51」です。
なお、どちらの電池を搭載していても、4輪駆動車の場合は「ZVW55」が適用されます。
プリウスの料率は中程度ですが、車種によって差があります。
4輪駆動車は、ほかのモデルに比べて保険料が安めです。
プリウスαとプリウスPHVの型式別料率クラス
補償内容/型式 | プリウスα | プリウスPHV | ||
ZVW40W | ZVW41W | ZVW52 | ZVW35 | |
対人賠償 | 6 | 5 | 3 | 4 |
対物賠償 | 5 | 5 | 3 | 4 |
搭乗者傷害 | 4 | 5 | 4 | 4 |
車両保険 | 5 | 5 | 4 | 5 |
派生車種であるプリウスαとプリウスPHVの料率も確認しておきましょう。
プリウスαの型式は、2列シート車が「ZVW41」、3列シート車が「ZVW40」です。
プリウスαは、通常タイプに比べて保険料がやや高めです。
プリウスPHVの型式は、2017年2月以降のモデルが「ZVW52」で、それ以前のモデルが「ZVW35」です。
プリウスPHVは、わずかですが通常タイプよりも保険料が安くなります。
プリウスに関連した自動車保険の割引サービス
プリウスで自動車保険に加入すると、追加で保険料の割引を受けられる場合があります。
エコカー割引
エコカー割引は、契約車両がハイブリッド車や電気自動車などの場合に保険料の割引が受けられるサービスです。
プリウスは代表的なハイブリッド車であり、ハイブリッド車をエコカー割引の対象としている保険会社であれば、保険料が安くなります。
なお、エコカー割引の対象車種は保険会社によって差があります。
ハイブリッド車を含めた幅広い車種を対象としている保険会社がある一方で、電気自動車のみを対象としている会社もあります。
また、エコカー割引を行っていない保険会社もあります。
プリウスで自動車保険に加入する際には、保険会社のエコカー割引の有無についてもチェックしましょう。
ASV割引(自動ブレーキ割引)
ASV割引は、契約車両に自動ブレーキが搭載されている場合に適用される割引サービスです。
ASVは、「先進安全自動車(Advanced Safety Vehicle)」を意味します。
ASV割引は、「発売後約3年以内の型式」を対象とし、それ以降は自動ブレーキが搭載されていても割引の対象外になる点に注意が必要です。
プリウスは、契約車両が「プリウスPHV」の場合にASV割引を受けることができます。
トヨタ自動車の安全運転支援システムは「Toyota Safety Sense(トヨタ・セーフティ・センス)」という名称です。
プリウスは、2015年9月から「Toyota Safety Sense」搭載のモデルが販売されています。
通常タイプのプリウスは、「Toyota Safety Sense」搭載のモデルであれば、2018年まではASV割引の対象でした。
しかし、ASV割引は「発売後約3年以内の型式」が対象になる割引サービスであり、2019年以降の契約では割引の対象外になります。
2017年2月に発売された新しい「プリウスPHV」であれば、発売から3年経過するまではASV割引を受けることができます。
プリウスの自動車保険料の相場はいくら?

それでは、プリウスの自動車保険料の相場をみていきましょう。
自動車保険料は年齢条件の設定によって大きく変化するため、年齢条件ごとの保険料をご紹介します。
年齢条件は、「年齢制限なし」「21歳以上」「26歳以上」「30歳以上」の4つに区分されているのが一般的です。
保険会社によっては、「30歳以上」の代わりに「35歳以上」としているところもあります。
また、自分の車の修理費用を補償する車両保険は、保険料の大きな割合を占めています。
そのため、「一般車両保険・エコノミー型・車両保険なし」のそれぞれの保険料をご紹介します。
見積もり条件は、以下の通りです。
・見積もり条件
型式 | ZVW51 | 自動ブレーキ割引 | なし |
人身傷害 | 3,000万円 | 車両保険金額 | 200万 |
車両保険 | 一般・エコノミー・車両保険なし | 対人・対物賠償 | 無制限 |
免許証 | ブルー | 運転者の範囲 | 本人・配偶者限定 |
使用条件 | 日常・レジャー | 年間走行距離 | 7,000km |
エコカー割引 | なし | 等級 | 10等級 |
プリウスの型式は、モデルの多い「ZVW51」を選択しました。
また、年齢による保険料の変化を分かりやすくするために、保険の等級を一律「10等級」に設定しています。
以上の条件で、代表的なダイレクト型自動車保険会社である「ソニー損保」「イーデザイン損保」「三井ダイレクト」「SBI損保」の見積もりを確認してみました。
ダイレクト型保険会社はネットや電話で契約するタイプの保険会社であり、保険料の安さが魅力です。
なお、インターネット割引や新車割引などの割引サービスは、適用できる場合はすべて適用しています。
「年齢制限なし」の場合
まずは、年齢条件を設定しない場合の保険料からみていきましょう。
年齢条件を設定しないと、設定した場合に比べて保険料が大幅に高くなります。
・「年齢制限なし」の保険料(運転者年齢20歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 170,080円 | 140,280円 | 139,990円 | 156,850円 |
エコノミー型 | 119,310円 | 99,220円 | 96,730円 | 105,780円 |
車両保険なし | 77,290円 | 67,480円 | 64,490円 | 63,450円 |
このケースでは、車両保険をつけると三井ダイレクトの保険料が最も安くなりました。
SBI損保は、車両保険をつけると比較的高額ですが、車両保険がない場合は保険料が安くなります。
「21歳以上」の場合
続いて、「21歳以上」に年齢条件を設定した場合をご紹介します。
「21歳以上」に設定すると、年齢条件を設定しない場合と比べて大幅に保険料が安くなります。
・「21歳以上」の保険料(運転者年齢21歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 93,280円 | 93,730円 | 81,510円 | 87,740円 |
エコノミー型 | 65,630円 | 66,950円 | 57,940円 | 59,870円 |
車両保険なし | 42,740円 | 46,240円 | 40,530円 | 36,760円 |
この条件でも、車両保険をつけた場合は三井ダイレクトの安さが目立ちます。
また、車両保険をつけないケースではSBI損保が最も安価です。
ソニー損保はサービスの質の高さから人気を集めている保険会社ですが、この条件では他社との保険料の差があまり大きくありません。
「26歳以上」の場合
次に、「26歳以上」のケースをみてみましょう。
「26歳以上」に年齢条件を設定すると、21歳以上の場合よりもさらに保険料が安くなります。
・「26歳以上」の保険料(運転者年齢26歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 69,110円 | 62,590円 | 65,220円 | 64,340円 |
エコノミー型 | 49,240円 | 45,690円 | 47,610円 | 44,130円 |
車両保険なし | 32,790円 | 32,620円 | 34,710円 | 27,380 円 |
このケースでは、保険料が小額になったこともあり、各社の保険料の差が小さめです。
一般車両保険の場合はイーデザイン損保がわずかに安いですが、エコノミー型車両保険や車両保険なしの場合はSBI損保が最も安価です。
「30歳/35歳以上」の場合
「30歳/35歳以上」の場合は、最も保険料が安くなります。
なお、SBI損保は「30歳/35歳以上」の年齢区分を採用しておらず、「26歳以上」が最も高い年齢条件です。
また、ソニー損保とイーデザイン損保は「30歳以上」ですが、三井ダイレクトは「35歳以上」の基準を採用しています。
・「30歳/35歳以上」の保険料(運転者年齢40歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 58,670円 | 51,730円 | 51,540円 | 55,940円 |
エコノミー型 | 40,790円 | 37,490円 | 37,390円 | 38,390円 |
車両保険なし | 25,990円 | 26,490円 | 26,970円 | 23,840円 |
このケースでは、車両保険をつけると三井ダイレクトとイーデザイン損保が安くなりました。
車両保険がない場合は、わずかな差ですがSBI損保が最も安価です。
また、車両保険なしにするとソニー損保も比較的安くなります。
以上が、ダイレクト型自動車保険を利用した場合のプリウスの保険料の相場です。
年齢条件や車両保険の有無によって安い保険会社が異なるという結果になりました。
中でもSBI損保は、車両保険がない場合だと保険料が安くなる傾向があります。
なお、この試算例では車の使用目的を「日常・レジャー」に設定していますが、車の使用目的が変われば安い保険会社も変わる可能性があります。
特にソニー損保は、通勤や通学に車を使用しても「日常・レジャー」と保険料が変わりません。
運転者を制限すると保険料はどれくらい変わる?
自動車保険は、「本人限定」や「家族限定」のように運転者の範囲を制限すると保険料が安くなります。
運転者の制限による一般的な割引率は、以下の通りです。
運転者限定特約 | 運転者の条件 | 割引率 |
本人限定 | 運転者を記名被保険者(主な運転者)に限定 | 8% |
本人・配偶者限定 | 運転者を記名被保険者とその配偶者に限定 | 7% |
家族限定 | 記名被保険者・記名被保険者の配偶者・同居の親族・別居の未婚の子供までが補償を受けられる | 1% |
運転者限定なし | 家族以外が運転しても補償を受けられる | 0% |
ご紹介した試算例は「本人・配偶者限定」に制限した場合のものであり、保険料は約7%の割引が適用された後の数字です。
設定する運転者の範囲が変われば、保険料は変化します。
正確な保険料を知りたい場合は見積もりを確認
上記の試算例は、特定の条件で見積もりを調べたものであり、あくまでもひとつの例です。
自動車保険料の算定基準は保険会社によって異なるため、設定条件が変われば保険料や安い保険会社も変わります。
自分の利用条件での保険料を知りたい場合は、各社の見積もりを確認してみる必要があります。
なるべく安い保険会社をみつけるためには、できる限り多くの保険会社を比較することが大切です。
比較する保険会社が少なければ、より安価な保険会社を見逃す可能性が高まります。
保険会社を探す際には、なるべく多くの保険会社の見積もりをチェックしましょう。
プリウスの保険料が安い会社を探すなら一括見積もりがおすすめ

保険会社を探す際には、「自動車保険の一括見積もりサービス(無料)」を利用するのがおすすめです。
一括見積もりサービスはネットで利用でき、多くの保険会社の見積もりをまとめて取得できるサービスです。
自動車保険は、年齢条件や車両保険の有無、細かな特約の設定などによって保険料が変化します。
そのため、見積もりをとる際には多くの情報を入力する必要があります。
各保険会社のホームページでも見積もりを確認できますが、多数の保険会社の見積もりを個別に確認するのはとても大変です。
一括見積もりサービスを利用すれば、1回の情報入力で多くの保険会社の見積もりをとることができ、情報入力の手間と時間を大きく省くことができます。
一括見積もりサービスは無料で利用でき、利用者にデメリットのないサービスです。
プリウスの保険料が安い会社を探す際には、一括見積もりサービスを利用することをおすすめします。
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まとめ
プリウスは、ハイブリッド車の代名詞ともいえる人気の車種です。
プリウスにはさまざまな車種があり、車種によって保険料に若干の違いがあります。
プリウスはハイブリッド車であり、保険会社によってはエコカー割引を受けられる場合があります。
また、一部の車種はASV割引(自動ブレーキ割引)の対象車種です。
プリウスの自動車保険料は、年齢条件や車両保険の有無によって大きく変わります。
今回の記事では、年齢条件ごとに保険料を調べて、車両保険の有無による保険料の違いもご紹介しました。
自分の利用条件に近いケースを参考にして、プリウスの保険料の相場を確認してみてください。
プリウスの保険料を安くするためには、なるべく多くの保険会社の見積もりを比べることが重要です。
保険会社を比較する際には、「一括見積もりサービス」を利用すると、見積もりをとる手間と時間が省けてとても便利です。
プリウスで加入する自動車保険会社を探している人は、いちど一括見積もりサービスを利用して、各社の保険料を比べてみることをおすすめします。