「日産 セレナ」は、日本を代表するミニバンのひとつです。
セレナは、1991年の発売以来高い人気を保ち続けている車種であり、2018年3月にも新しいモデルが発売されました。
ミニバンを購入する際には、セレナは選択肢として外せない車種です。
自動車を購入する際には、同時に自動車保険に加入する必要があります。
セレナの購入を予定している人の中には、自動車保険料の相場が気になっている人も多いのではないでしょうか。
また、現在セレナを所有している人も、自動車保険を見直せば保険料が安くなる可能性があります。
今回は、人気のミニバンである「日産 セレナ」の自動車保険料の相場をご紹介します。
保険料の安さが魅力の「ダイレクト型自動車保険」各社の保険料をご紹介しますので、保険会社選びの参考にしてみてください。
日産 セレナの基本情報
セレナは、日産自動車が製造・販売しているミニバンです。
セレナは1991年の発売以来高い人気を集めており、ミニバンの定番車種のひとつです。
現在販売されているセレナは、2016年にモデルチェンジした5代目です。
また、2018年3月には「e-POWER」搭載モデルが発売され、高い人気を集めています。
「e-POWER」はハイブリッドシステムの一種であり、エンジンを発電のみに使い、発電した電力でモーターを動かす駆動方式です。
セレナの自動車保険料の相場をみていく前に、保険料に関わるセレナの基本情報を確認しておきましょう。
日産 セレナの型式別料率クラス
普通自動車は、車種ごとに定められた「型式別料率クラス」によって保険料が変わります。
車は車種ごとに事故率に違いがあり、保険金の支払いリスクが異なります。
そうした車種ごとの違いを保険料に反映するための基準が、型式別料率クラスです。
型式別料率クラスには、「対人賠償」「対物賠償」「搭乗者傷害」「車両保険」の4項目があります。
それぞれが「1-9」の9段階で評価され、数字が大きいほど保険料が高くなります。
料率は過去の保険金支払実績に基づいて年に1回見直されるため、ほかの条件が同じでも年が変わると保険料が変化する場合があります。
2016年8月以降に発売されたセレナの型式と型式別料率クラスは、以下の通りです。
なお、以下の料率の適用期間は「2019年1月1日から12月31日」です。
セレナの型式別料率クラス(「e-POWER」搭載車以外)
補償内容/型式 | C27 | GC27 | GFC27 | GNC27 | GFNC27 |
対人賠償 | 4 | 4 | 3 | 4 | 3 |
対物賠償 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
搭乗者傷害 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
車両保険 | 3 | 4 | 4 | 4 | 5 |
セレナには多くの型式があり、以上の5つは「e-POWER」搭載車以外に適用される型式です。
「C27」はノーマルモデル、「GC27」は高グレードモデル、「GFC27」はスポーツモデルに適用されます。
また、「GNC27」と「GFNC27」は4WD車に適用される型式です。
以上のように、セレナは型式によって料率に差があるため、モデルによって保険料に若干の違いがあります。
「e-POWER」を搭載したセレナの型式別料率クラス
補償内容/型式 | HC27 | HFC27 |
対人賠償 | 4 | 4 |
対物賠償 | 4 | 4 |
搭乗者傷害 | 4 | 4 |
車両保険 | 5 | 6 |
ハイブリッドシステムである「e-POWER」搭載モデルは、それ以外のモデルとは料率が異なります。
「e-POWER」搭載モデルの型式のうち、「HC27」は5ナンバー車に、「HFC27」は3ナンバー車に適用されます。
「e-POWER」搭載モデルは、従来のモデルに比べて少しだけ保険料が高めです。
セレナに関連した自動車保険の割引サービス
契約車両のモデルや保険会社によっては、セレナで自動車保険に加入する際に、追加で保険料が割引される場合があります。
セレナでの保険加入時にチェックしておきたい割引サービスをご紹介します。
エコカー割引
エコカー割引は、契約車両が電気自動車やハイブリッド車の場合に保険料が割引されるサービスです。
セレナは、2012年8月からハイブリッドシステムを搭載したモデルが販売されています。
また、2018年3月にハイブリッドシステムの一種である「e-POWER」を搭載したモデルが発売されています。
そうしたハイブリッド車が契約車両の場合は、保険会社によってはエコカー割引が適用されます。
ただし、エコカー割引の対象車種は保険会社によって異なり、ハイブリッド車を含めた幅広い車種を対象としている会社がある一方で、電気自動車だけを対象としている会社もあります。
また、エコカー割引を導入していない保険会社もあります。
ASV割引(自動ブレーキ割引)
ASV割引は、契約車両に自動ブレーキシステムが搭載されている場合に保険料が安くなるサービスです。
ASVは「先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)」という意味です。
ASV割引が適用されれば、どの保険会社でも保険料が「9%」安くなります。
日産の自動ブレーキシステムは「エマージェンシーブレーキ」といいます。
セレナは、2013年12月発売のモデルから、エマージェンシーブレーキをオプションで選べるようになりました。
ただし、普通自動車のASV割引は、「型式が発売されてから約3年以内」の新しい車にしか適用されません。
現在販売されているセレナは、2016年8月にモデルチェンジしたものと、2018年3月に発売された「e-POWER」搭載のモデルが主です。
2016年8月発売のモデルの場合は、2019年中の契約についてはASV割引の対象になりますが、2020年からは対象外になります。
また、「e-POWER」搭載モデルは「2017年度」に発売されているため、2020年12月末まではASV割引の対象ですが、2021年になると対象外になります。
ASV割引は割引率が大きいため、契約車両が自動ブレーキ搭載のセレナの場合は、ASV割引を採用している保険会社を選びたいところです。
日産 セレナの自動車保険料の相場はいくら?
それでは、セレナの自動車保険料の相場をみていきましょう。
自動車保険は、運転者の年齢条件によって保険料が大きく変わります。
そのため、年齢条件ごとに保険料をご紹介します。
年齢条件は、「年齢制限なし」「21歳以上」「26歳以上」「30歳以上」に分かれているのが一般的で、「30歳以上」の代わりに「35歳以上」としている保険会社もあります。
また、車両保険は保険料の大きな割合を占めており、車両保険を安いタイプにしたり車両保険を外したりすると、保険料が大きく変化します。
そのため、「一般車両保険」「エコノミー型車両保険」「車両保険なし」のそれぞれのケースについて保険料をご紹介します。
今回保険料を調べた見積もり条件は、以下の通りです。
・見積もり条件
型式 | GC27 | 自動ブレーキ割引 | 適用 |
人身傷害 | 3,000万円 | 車両保険金額 | 230万円 |
車両保険 | 一般・エコノミー・車両保険なし | 対人・対物賠償 | 無制限 |
免許証 | ブルー | 運転者の範囲 | 本人・配偶者限定 |
使用条件 | 日常・レジャー | 年間走行距離 | 7,000km以下 |
エコカー割引 | なし | 等級 | 10等級 |
型式は、ガソリンエンジン搭載で対象モデルの多い「GC27」を選択しました。
「e-POWER」搭載モデルの場合は、今回の試算よりも保険料が若干高くなることに注意してください。
また、年齢条件による保険料の変化を分かりやすくするために、年齢条件に関わらず等級を「10等級」に設定しています。
以上の条件で、代表的なダイレクト型保険会社である「ソニー損保」「SBI損保」「三井ダイレクト」「イーデザイン損保」の4社の見積もりを調べてみました。
なお、新車割引やインターネット割引といった割引サービスが適用できる場合はすべて適用しています。
また、この4社はASV割引を採用しており、保険料は割引後のものです。
「年齢制限なし」の場合
まずは、「年齢条件なし」のケースをみてみましょう。
年齢条件を設定しないと、設定した場合に比べて保険料は大幅に高くなります。
・「年齢制限なし」の保険料(運転者年齢20歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 147,600円 | 122,890円 | 121,020円 | 145,790円 |
エコノミー型 | 100,200円 | 84,530円 | 80,570円 | 96,940円 |
車両保険なし | 60,950円 | 54,880円 | 52,170円 | 56,450円 |
年齢条件なしの場合は、三井ダイレクトの安さが目立ちます。
また、車両保険なしにすると保険料が大幅に安くなることが分かります。
なお、これらの保険料は「10等級」で算出したものです。
20歳で保険に加入した場合、通常は初期等級である「6等級」に近い等級になるでしょう。
「6等級」の場合は保険料が「10等級」よりも高額になり、この4社で一般車両保険をつけた場合は、「178,000円から218,000円程度」の保険料がかかります。
また、車両保険をつけない場合の保険料は「77,000円から90,000円程度」です。
「21歳以上」の場合
続いて、「21歳以上」に年齢条件を設定した場合をみてみましょう。
年齢条件を設定すると、「年齢条件なし」の場合に比べて保険料が安くなります。
・「21歳以上」の保険料(運転者年齢21歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 80,900円 | 82,480円 | 70,120円 | 82,580円 |
エコノミー型 | 55,080円 | 57,450円 | 50,220円 | 55,910円 |
車両保険なし | 33,710円 | 38,110円 | 33,690円 | 33,810円 |
このケースでも、三井ダイレクトが安くなりました。
ただし、各社の保険料差は「年齢条件なし」の場合に比べて小さくなり、特に車両保険をつけない場合は各社の保険料にあまり差がありません。
「26歳以上」の場合
次に、「26歳以上」のケースを確認しましょう。
年齢条件が高くなれば、保険料の割引率がより一層高まります。
・「26歳以上」の保険料(運転者年齢26歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 59,740円 | 55,410円 | 56,030円 | 61,220円 |
エコノミー型 | 41,180円 | 39,620円 | 39,700円 | 41,890円 |
車両保険なし | 25,820円 | 27,410円 | 27,440円 | 25,870円 |
このケースでは、車両保険をつけるとイーデザイン損保や三井ダイレクトの保険料が若干安くなりました。
ところが、車両保険を外すとソニー損保とSBI損保のほうが安価になります。
このように、自動車保険は車両保険の有無によって安価な保険会社が変わる場合があります。
「30歳/35歳以上」の場合
「30歳/35歳以上」にすると、保険料の割引率は最も高くなります。
なお、SBI損保の年齢条件は「26歳以上」が上限であり、「30歳以上」や「35歳以上」といった条件がありません。
また、ソニー損保とイーデザイン損保は「30歳以上」が基準ですが、三井ダイレクトは「35歳以上」の基準を採用しています。
・「30歳/35歳以上」の保険料(運転者年齢40歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 50,920円 | 46,170円 | 46,880円 | 53,540円 |
エコノミー型 | 34,220円 | 32,870円 | 33,510円 | 33,570円 |
車両保険なし | 20,400円 | 22,590円 | 21,380円 | 22,830円 |
このケースでは、保険料自体が小額になるため、各保険会社の保険料の差も小さくなります。
ソニー損保は車両保険をつけると若干高めですが、車両保険がない場合は最も安価になります。
以上が、ダイレクト型自動車保険を利用した場合の「日産 セレナ」の保険料の相場です。
ご紹介した通り、年齢条件や車両保険の有無によって安い保険会社は変化します。
自分の利用条件に近いケースを参照して、保険会社選びの参考にしてみてください。
運転者を制限すると保険料はどれくらい変わる?
上記の保険料は、運転者の範囲を「本人・配偶者限定」に制限した場合のものです。
自動車保険は、運転者を制限することによって保険料が変化します。
一般的な「運転者限定特約」の範囲と割引率は、以下の通りです。
運転者限定特約 | 内容 | 割引率 |
本人限定 | 運転者を記名被保険者(主な運転者)に限定 | 8% |
本人・配偶者限定 | 運転者を記名被保険者とその配偶者に限定 | 7% |
家族限定 | 記名被保険者・記名被保険者の配偶者・同居の親族・別居の未婚の子供まで補償を受けられる | 1% |
運転者限定なし | 友人・知人など誰が運転しても補償が受けられる | 0% |
保険会社によっては、「本人限定」の区分がない場合もあります。
ご紹介した保険料は、「本人・配偶者限定」による約7%の割引が適用された後のものです。
「家族限定」や「運転者限定なし」にした場合は、保険料が高めになることに注意してください。
正確な保険料を知りたい場合は見積もりを確認
セレナの自動車保険料をご紹介しましたが、上記の保険料はあくまでもひとつの例です。
自動車保険は、設定する条件によって保険料が大きく変化します。
例えば、今回は車の利用条件を「日常・レジャー」に設定しましたが、「通勤・通学」にすると安い保険会社が変わる場合があります。
特にソニー損保は、「通勤・通学」に車を使用しても「日常・レジャー」と保険料が変わらないため、他社よりも保険料が安くなる可能性があります。
自分の利用条件での正確な見積もりを知りたい場合は、実際に見積もりをとってみる必要があります。
その際には、なるべく多くの保険会社を比較するようにしましょう。
多くの保険会社の見積もりを比較すれば、より安価な保険会社がみつかりやすくなります。
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各保険会社のホームページでも見積もりを確認できますが、1社ずつ情報を入力するのはとても大変です。
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まとめ
「日産 セレナ」は、とても人気のあるミニバンです。
セレナにはさまざまなモデルがあり、モデルによって保険料に若干の違いがあります。
2018年3月に発売された「e-POWER」搭載モデルは、通常モデルに比べて少しだけ保険料が高めです。
セレナにはハイブリッドシステムを搭載したモデルがあり、保険会社によってはエコカー割引の対象になります。
また、最近販売された自動ブレーキが搭載されているモデルであれば、ASV割引が受けられる場合があります。
セレナの自動車保険料は、年齢条件や車両保険の有無によって大きく変わります。
今回の記事では、年齢条件ごとに保険料を調査し、車両保険の有無による保険料の違いもご紹介しました。
自分の利用条件に近いケースを参照して、セレナの保険料の相場を把握してみてください。
保険会社を探す際には、なるべく多くの保険会社の見積もりを比較すると、安い保険会社がみつかりやすくなります。
保険会社を比較する際には、「自動車保険の一括見積もりサービス(無料)」を利用するのが便利です。
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