自動車保険の任意保険料は、車の車種が「軽自動車」か「普通自動車」であるかによってその保険料が変わります。
一般的には、軽自動車の任意保険料の方が安く、普通自動車の任意保険料の方が高くなります。
自動車保険の車種の変更は頻繁に行うものではありませんが、車の買換えなどにより「軽自動車から普通自動車」、「普通自動車から軽自動車」へと変更することもありますね。
この場合に心配なのが、軽自動車から普通自動車へと車種を変更するときです。
ここでは、自動車保険の任意保険料が「軽自動車」と「普通車」でどの程度違うのかをご紹介しています。
もくじ
軽自動車と普通自動車で任意保険料はどのくらい違う?
軽自動車と普通自動車でどのくらい任意保険料が違ってくるのか、実際にアクサダイレクトとそんぽ24の簡易見積もりを活用して比較してみました。
普通自動車を「1500cc以下の小型普通自動車」、「1501cc~2000cc以下の普通自動車」、「2001cc~2500cc以下の普通自動車」に変えた場合で調べています。
簡易見積もりで軽自動車と普通自動車で任意保険料の違いを見てみよう
「軽自動車」と「661cc~1500cc以下の小型普通自動車」との比較
見積もり1、2がアクサダイレクトで、見積もり1が普通自動車の小型車トヨタ アクア、見積もり2が軽自動車のダイハツ タントで算出しました。
見積もり3、4がそんぽ24で、見積もり3が普通自動車の小型車ホンダ フィットGG7、見積もり4が軽自動車のスズキ アルトで算出しています。
・見積もり1、2共通条件
保険会社 | アクサダイレクト |
免許書の色 | ゴールド |
走行距離 | 5,000以上~10,000km未満 |
ノンフリート等級 | 16等級 |
年齢 | 30歳 |
対人賠償保険/対物賠償保険 | 無制限 |
人身傷害補償特約 | 3,000万円 |
運転者限定特約 | 家族型 |
・見積もり1
車名 | 車の排気量 |
トヨタ アクア | 661cc~1,500cc以下 |
車両保険なし | 車両保険有り(フルカバータイプ) |
27,770円 | 47,140円 |
車両料率クラス | |
対人賠償責任保険 | 5 |
対物賠償責任保険 | 5 |
傷害保険(搭乗者傷害保険と人身傷害保険) | 5 |
車両保険 | 4 |
・見積もり2
車名 | 車の排気量 |
ダイハツ タント | 660cc以下(軽自動車) |
車両保険なし | 車両保険有り(フルカバータイプ) |
19,450円 | 35,620円 |
・見積もり3、4共通条件
保険会社 | そんぽ24 |
免許書の色 | ゴールド |
走行距離 | 4,000~7,999km |
ノンフリート等級 | 16等級 |
年齢 | 30歳 |
対人賠償保険/対物賠償保険 | 無制限 |
人身傷害補償特約 | 5,000万円(車両保険なしの場合には人身傷害補償特約なし) |
運転者限定特約 | 本人・配偶者限定 |
・見積もり3
車名 | 車の排気量 |
ホンダ フィット GG7 | 661cc~1,500cc以下 |
車両保険なし | 車両保険有り(フルカバータイプ) |
23,700円 | 68,220円 |
車両料率クラス | |
対人賠償責任保険 | 4 |
対物賠償責任保険 | 4 |
傷害保険(搭乗者傷害保険と人身傷害保険) | 4 |
車両保険 | 3 |
・見積もり4
車名 | 車の排気量 |
スズキ アルト | 660cc以下(軽自動車) |
車両保険なし | 車両保険有り(フルカバータイプ) |
21,770円 | 58,860円 |
まずは、アクサダイレクトの方から見てみると、見積もり1によるとアクサダイレクトでは普通自動車(小型)トヨタ アクアの場合、年間保険料は車両保険なし27,770円、車両保険有り(フルカバータイプ)47,140円になります。
見積もり2の軽自動車ダイハツ タントでは、年間保険料は車両保険なし19,450円、車両保険有り(フルカバータイプ)35,620円になります。
見積もり1と2の差額を見てみると、車両保険なしでは8,320円、車両保険有り(フルカバータイプ)では11,520円、それぞれ普通自動車の方が高くなります。
見積もり1と2では車種以外は同条件になっています。
次にそんぽ24の見積もりを見ていきます。
そんぽ24の見積もりは、見積もり3と見積もり4です。
見積もり3は普通自動車(小型)ホンダ フィットGG7で、年間保険料は車両保険なし23,700円、車両保険有り(フルカバータイプ)68,220円になります。
見積もり4は軽自動車スズキ アルトで、年間保険料は車両保険なし21,770円、車両保険有り(フルカバータイプ)58,860円になります。
その差額は、車両保険なし1,930円、車両保険有り(フルカバータイプ)9,360円、それぞれ普通自動車の方が高くなります。
アクサダイレクトでは、軽自動車から普通自動車(小型車)に変更した場合、8,000~12,000円程度保険料がアップしました。
そんぽ24では、車両保険なしの場合には2,000円程度の値上がりで済み、車両保険有りの場合で9,400円程度の保険料アップです。
「軽自動車」と「1501cc~2000cc以下の普通自動車」との比較
見積もり5はアクサダイレクトでトヨタ プリウスで算出、見積もり6はそんぽ24でトヨタ プリウスで算出したものです。
車種以外は見積もり1~4と同じです。
軽自動車の見積もりは上記で使用した見積もり2と見積もり4をそのまま使います。
・見積もり5
車名 | 車の排気量 |
トヨタ プリウス | 1,501cc~2,000cc以下 |
車両保険なし | 車両保険有り(フルカバータイプ) |
27,770円 | 52,130円 |
車両料率クラス | |
対人賠償責任保険 | 5 |
対物賠償責任保険 | 5 |
傷害保険(搭乗者傷害保険と人身傷害保険) | 5 |
車両保険 | 5 |
・見積もり6
車名 | 車の排気量 |
トヨタ プリウス | 1,501cc~2,000cc以下 |
車両保険なし | 車両保険有り(フルカバータイプ) |
28,430円 | 89,600円 |
車両料率クラス | |
対人賠償責任保険 | 5 |
対物賠償責任保険 | 5 |
傷害保険(搭乗者傷害保険と人身傷害保険) | 5 |
車両保険 | 5 |
まずはアクサダイレクトから見ていきます。
見積もり5の1501cc~2000cc以下クラスの普通自動車トヨタ プリウスにした場合、年間保険料は車両保険なし27,770円、車両保険有り(フルカバータイプ)52,130円です。
一方、軽自動車の場合にはアクサダイレクトでは、年間保険料は車両保険なし19,450円、車両保険有り(フルカバータイプ)35,620円になります。
その差額は、車両保険なし8,320円、車両保険有り(フルカバータイプ)16,510円普通自動車の方が高くなります。
次にそんぽ24です。
見積もり6の1501cc~2000cc以下クラスの普通自動車トヨタ プリウスにした場合、そんぽ24では年間保険料は車両保険なし28,430円、車両保険有り(フルカバータイプ)では89,600円になります。
そんぽ24の軽自動車では、年間保険料は車両保険なし21,770円、車両保険有り(フルカバータイプ)58,860円です。
その差額は、車両保険なし6,660円、車両保険有り(フルカバータイプ)30,740円、普通自動車の方が高くなります。
「軽自動車」と「2001cc~2500cc以下の普通自動車」との比較
見積もり7はアクサダイレクトでホンダ オデッセイで算出、見積もり8はそんぽ24でスバル レガシィで算出したものです。
軽自動車の見積もりは上記で使用した見積もり2と見積もり4をそのまま使います。
・見積もり7
車名 | 車の排気量 |
ホンダ オデッセイ | 2,001cc~2,500cc以下 |
車両保険なし | 車両保険有り(フルカバータイプ) |
21,730円 | 43,600円 |
車両料率クラス | |
対人賠償責任保険 | 4 |
対物賠償責任保険 | 3 |
傷害保険(搭乗者傷害保険と人身傷害保険) | 4 |
車両保険 | 4 |
・見積もり8
車名 | 車の排気量 |
スバル レガシィ | 2,001cc~2,500cc以下 |
車両保険なし | 車両保険有り(フルカバータイプ) |
22,260円 | 83,300円 |
車両料率クラス | |
対人賠償責任保険 | 3 |
対物賠償責任保険 | 4 |
傷害保険(搭乗者傷害保険と人身傷害保険) | 4 |
車両保険 | 5 |
こちらも、まずはアクサダイレクトから見ていきます。
見積もり7の2001cc~2500cc以下クラスの普通自動車ホンダ オデッセイにした場合、年間保険料は車両保険なし21,730円、車両保険有り(フルカバータイプ)43,600円です。
一方、軽自動車の場合にはアクサダイレクトでは、年間保険料は車両保険なし19,450円、車両保険有り(フルカバータイプ)35,620円になります。
その差額は、車両保険なし2,280円、車両保険有り(フルカバータイプ)7,980円普通自動車の方が高くなります。
次にそんぽ24です。
見積もり8の2001cc~2500cc以下クラスの普通自動車スバル レガシィにした場合、そんぽ24では年間保険料は車両保険なし22,260円 、車両保険有り(フルカバータイプ)では83,300円になります。
そんぽ24の軽自動車では、年間保険料は車両保険なし21,770円、車両保険有り(フルカバータイプ)58,860円です。
その差額は、車両保険なし490円、車両保険有り(フルカバータイプ)29,440円、普通自動車の方が高くなります。
軽自動車と普通自動車の簡易見積もりで分かったことは
自動車保険の任意保険料は、軽自動車よりも普通自動車の方が高くなります。
ただ、車両保険なしの契約の場合には、保険会社によっては軽自動車と普通自動車の保険料の差額が数千円程度とあまり差がないこともあるようです。
また、普通自動車の任意保険料は排気量が多くなるほど任意保険料が高くなるというものではなく、車名や型式の違いによるところが大きいようです。
これは普通自動車の任意保険料の場合、「車両料率クラス」が適用されるためです。
車両料率クラスとは、車の車名や型式ごとに定められた事故や盗難に対するリスク度です。
リスクに応じて1~9のクラスがあり、数字が大きくなるほどにリスク度が大きいと判定されています。
この車両料率クラスが高い普通自動車に任意保険をかけると、そのリスクに応じて任意保険料が加算されることになり、その分任意保険料が高くなります。
例えば、上記の見積もりで見てみると、1,501cc~2,000cc以下の排気量のプリウスの保険料が2,001cc~2,500cc以下の排気量のホンダ オデッセイやスバル レガシィよりも割高になっています。
これは、プリウスの車両料率クラスがオデッセイやレガシィよりも高く設定されているためです。
このように、普通自動車の任意保険料は、車名や型式によるところが大きくなります。
また、軽自動車と普通自動車の任意保険料の違いは、保険会社によっても異なります。
例えば、今回は、アクサダイレクトとそんぽ24の簡易見積もりを使いました。
この2つの保険会社の任意保険料を見てみると、そんぽ24の方がアクサダイレクトよりも全体的に保険料が高めの印象を受けます。
今回の見積もりではそんぽ24とアクサダイレクトでの見積条件が完全に同じではなく、そんぽ24の方が人身傷害補償特約5,000万円と少し高めの補償になっているという事情はあります。
これを鑑みても、そんぽ24の保険料が少し高い印象を受けます。
このように、自動車保険の任意保険料は、保険会社によっても大きく異なります。
車種を変える場合には、車種の違いにより任意保険料がどの程度変わるのかだけではなく、保険会社を変えた場合までも考慮した方がお得な契約ができそうです。
軽自動車と普通車の任意保険料を調べるにはどうしたらいいの?
ご覧の様に保険料といっても様々です。
なので正確な保険料を調べるには実際に見積もりをしてもらう事が重要になります。
その際に注意したいのは必ず複数の保険会社に見積もりをしてもらう事です。
同じような補償内容でも保険会社によって保険料が違う場合があります。
一社からの見積もりだと保険料が高いのか安いのか分かりません。
なので複数の保険会社に見積もりを出してもらい保険料の相場を調べることが大切になります。
「でも複数の保険会社に見積もりをしてもらうのってめんどくさい…」
ということもありますよね。
そこでおすすめなのが「自動車保険の一括見積もりサイト(無料)」になります。
一括見積もりサイトを利用することで一回の入力で最大で10社の保険会社に見積もりを取ってもらう事が可能になります。
ほとんどが大手の保険会社なので一社ごとに見積もりを取ってもらう手間が省けますよ。
利用料も無料になります。
保険料の相場を調べる意味でも一度利用することをおすすめします。
詳しくはこちらをどうぞ。
さいごに
軽自動車と普通自動車の任意保険料は普通自動車の方が高くなってしまうものですが、選ぶ車によっては軽自動車の任意保険料とあまり変わらない保険料で済むこともあります。
また、自動車の任意保険料は保険会社ごとに違いますから、同じような補償内容でも安い保険会社で契約すれば軽自動車から普通自動車に車種を変えた場合でもかえって保険料が安くなることもあります。
自動車保険の任意保険料は、車種が軽自動車や普通自動車であることによっても変わりますが、保険会社ごとに違う保険料によっても大きく変わります。
任意保険料をなるべく安く抑えたいと考えているなら、実際に色々な保険会社から見積もりを取り寄せてみることが大切です。
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