自動車を運転する人であれば、ほとんどの人が自動車保険へ加入するでしょう。
殆どの自動車保険では、保険対象である車両のメインドライバーがゴールド免許証を持っている場合、「安全運転が出来る人」として、ゴールド免許割引というシステムを導入しています。
このゴールド免許割引の制度をうまく活用すれば保険料を安く抑える事が出来るものの、「一体どれくらい割引が効くの?」「契約途中で免許証の色が変わったケースはどうなるの?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、自動車保険のゴールド免許割引が一体どういった制度なのか簡単にご説明した上で、各社の保険料見積もりや様々なケースで想定される手続き方法をご紹介します。
もくじ
自動車保険のゴールド免許割引とは何?
免許証にはグリーン、ブルー、ゴールドの3つがあります。
初めて免許を取得してから3年以内の人はグリーン。
免許を取得して5年未満、あるいは5年を過ぎて事故・違反など点数をつけられてしまった場合にはブルー。
そして、5年間無事故・無違反の優良運転者に送られるのがゴールド免許です。
ゴールド免許割引とは、この優良運転者に送られるゴールド免許所持者向けの自動車保険制度で、グリーン・ブルーの免許証に比べると保険料が安くなるというメリットがあります。
どこの会社でも割引はあるのか
セコム損保やソニー損保、アメリカンホーム・ダイレクトや損保ジャパンの他、三井ダイレクト損保など確認した店舗では殆どのケースでゴールド免許割引が存在します。
しかし、割引率は自動車保険会社によって変わるため、ゴールド免許割引を導入していない保険会社も存在する恐れも。
契約時にしっかり見積もりを通して、ゴールド免許割引の有無をチェックしておきましょう。
割引率はどのくらいなの?
三井ダイレクト損保でWeb見積もりを利用すると、免許ごとの年間保険料は以下の通りとなります。
(契約条件:20代男性/新車割引適用・運転者本人限定特約アリ・ノンフリート等級6B(3%割増))
ゴールド免許 | 年間125,940円 |
ブルー免許 | 年間153,010円 |
グリーン免許 | 年間157,000円 |
ゴールド免許では月10,495円、ブルー免許は12,750円と、月々2255円の差額が生まれることになります。
このように三井ダイレクト損保では約18%の割引価格がありますが、その一方でソニー損保では最大6%ほど、契約する自動車保険会社によって変動することが分かりますね。
ゴールド割引は殆どの自動車保険会社にあるものの、その割引率は大きく異なります。
まずは自動車保険会社へ見積もりをだして、割引率がどのくらいなのかをチェックしておきましょう。
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ゴールド免許割引をするのに必要な条件
ゴールド免許割引にはよく車に乗る方が適応されます。
例えば、契約をする人がゴールド免許証を持っていたとしても、車を良く使う人の免許証がブルー免許の場合は、ブルー免許証基準で契約が進められるため、ゴールド免許割引を受けることは出来ません。
つまり、ゴールド免許割引を活用するには以下のポイントを満たす必要があります
・契約時に期限内のゴールド免許証を所持している
・車を最も使う人の免許証がゴールド
しかし、「今はゴールド免許証だけど、途中で違反してしまったらどうなるの?」と不安の方もいらっしゃるでしょう。
まずはどういったケースがあるのかご紹介した上で、それに合わせ解説します。
ゴールド免許からブルー免許になってしまった場合はどうなる?
ゴールド免許証を持っていても違反・事故で次の更新時にブルー免許になってしまう方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ご安心ください。自動車保険のゴールド免許割引はあくまで、自動車保険の契約を結んだ初日時点で記名被保険者が保有している運転免許証の色がゴールドの場合に適用される割引です。
つまり、契約した日にゴールド免許を所持しているのであれば、結んだ契約はゴールド免許割引が適応されたままということ。
自動車保険の契約を結んだ翌月にゴールド免許からブルー免許になってしまったとしても、1年契約であれば1年間ゴールド免許割引を受けることが出来るのです。
自動車保険の契約中にゴールド免許になったら変更できるの?
逆のケースで考えられるのはブルー免許で契約した後にゴールド免許になった場合でしょう。
しかし、先述した通りあくまで契約した初日にどういった免許証を所持しているかによるため、仮に契約後の補償期間中に免許の色がゴールドになったとしてもゴールド免許割引を適用することは出来ません。
詳しくはこちらをご参照ください。
契約途中で免許証が変わっても関係はない
上述したケースのように契約途中で免許証の色が変わっても契約内容に変更はありません。
契約更新時にどのようなカラーの免許証を所持しているかという部分が最重要視されているため、契約途中で免許証の色が変わったとしても、保険料の割引に変動が起きることはありませんのでご注意ください。
気になる手続きの方法
「ゴールド免許だけど、自動車保険のゴールド免許割引はどうやって手続きするの?」
そうお悩みの方はご安心ください、自動車保険の申込時に免許証のカラーをチェックされるため、その時点でしっかり各カラーに応じた割引手当が適用されることになります。
その一方で、自動車保険加入時に他の条件はどういったものがあるのか不安の方へ向けて、自動車保険加入に必要なイロハをご紹介します。
保険会社にしっかり申告する必要アリ
前述にて、契約にはいくつかの条件がある事をお分かり頂けたかと思います。
契約をする人がゴールド免許証を持っていたとしても、車を良く使う人の免許証がブルー免許の場合は、ブルー免許証基準で契約が進められるため、ゴールド免許割引を受けることは出来ません。
しかし、極稀にこの契約内容を逆手に取り負担を軽くしようとする方がいらっしゃいます。
ゴールド免許を持っているペーパードライバーの人を契約者にし、普段運転しているブルー免許の人が自動車保険のゴールド免許割引を受ける、という手法です。
実は保険会社によって、ゴールド免許割引の適用条件を契約者当人限定としているケースがある他、申告内容に嘘が含まれていた場合は補償してもらえない可能性も出てきてしまいます。
つまり、保険会社には包み隠さずしっかりと申告をする必要があるということ。数万円浮く目先の利益だけに囚われてしまうと、万が一の際により巨額の負債を負うことになってしまうのです。
申告内容に不備があると割引が取り消されるの?
途中で申告漏れ・ミスがあった場合に、保険会社にしっかりと申し入れた場合どうなるのでしょうか?
その場合殆どのケースで契約内容の見直しが行われます。
三井ダイレクト損保では、変更があった際に契約内容の変更手続きが必要なケースが公開されています。
・契約している車の入れ替え
(車を買い替えた等)
・主に運転している人の変更
(主に運転している人が単身赴任などで状況が変わった等)
・車の使用目的が変更
(日常目的から、業務用に車を使うことになり週5日以上あるいは月15日以上運転することになった等)
他にも自動緊急ブレーキを導入している車かどうか、古い車や新しい車によって審査が変わるため、自動車保険の契約時にはしっかり申告ミスがないかチェックをしておきましょう。
もちろんその際には虚偽の申告はせず、しっかりと真摯な姿勢で自動車保険会社と向き合う必要があるのは言うまでもありません。
さいごに
自動車保険は万が一のためにも加入しておくべき保険ではあるものの、保険料が重荷になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
長く付き合う車だからこそ、掛かる費用も莫大なものになってしまいます。
そんな中、しっかりと安全運転をしている人に渡されるゴールド免許をうまく活用することで、そのゴールド免許割引を利用することが出来ると言えるでしょう。
ご自身に合った契約内容かどうか、一度見直してみてはいかがでしょうか?