自動車保険というのは事故を起こしてしまった!というもしものときのためにかけておくものです。
車の運転というのは相手もあることなのでそのもしもというのは突然起こり得る事なのです。
大きな自動車事故であれば、保険を使用して自分の車を直したり、相手の車を直したりしなくてはなりません。
場合によっては実費で支払いするということもあるでしょう。
自動車事故というのはとても高額な負担になる場合もあるのでとても重要なものなのです。
そんな自動車保険ですが使用した場合は保険料が高くなってしまいます。
事故で使用した場合は事故ありという表示になりますし、使用したことがない場合は事故なしという表示になります。
事故ありと事故なしでは等級の割引率などはどのように違うのでしょうか?
また、事故ありと事故なしではどのような違いがあるのでしょうか?
では、今回は事故ありと事故なしの等級の割引率について紹介していくとともに事故ありと事故なしではどのような違いがあるの?事故ありではどのような事故が対象なのか?について紹介していきます。
事故ありってどんな事故?
事故ありの事故というのはそもそも、どのような事故なのでしょうか?
事故ありになる場合と事故なしになる場合があります。
では、どのような事故であれば、事故ありになるのか?について紹介していきます。
・他人を怪我させてしまい、対人賠償保険金が支払われた
・他人の物や他人の車を破損させて対物賠償保険金が支払われた
・建物などに契約自動車をぶつけて車両保険金が支払われた
・契約自動車が盗難にあい車両保険金が支払われた
・台風や洪水、火災などにより車両保険金が支払われた
・いたずらや落雷、窓ガラス破損などにより車両保険金が支払われた
このような場合に事故ありが適用になります。
事故ありというのは基本的に保険を使用した場合です。
保険を使用せずに自分で支払いしたというような場合は事故ありにはならず、保険料に影響するということもありません。
しかし、自動車事故というのは損害がとても大きいです。
なので、実費で支払いするというのはとても難しくなります。
保険料が少し高くなったとしても自分で支払いするよりは高額な請求を保険会社にしておいてもらったほうがいいでしょう。
事故ありの場合の等級と事故なしの場合の等級
事故ありになってしまった場合、保険料というのは高くなるというのを紹介してきました。
というのも事故ありになってしまうと等級が下がってしまうため、保険料が高くなるのです。
通常は等級というのは一年更新毎に上がっていきます。
上がっていくと保険料は安くなるのです。
等級は6等級からスタートします。
これがだんだんと事故なしであれば、等級が上がっていくのです。
一方で事故ありの場合は等級が下がってしまいます。
この事故ありというのは事故の種類によって、等級の下がり方が違います。
とても大きな事故であれば、3等級下がることになりますし、小さな事故などであれば、1等級下がる事になるのです。
この事故の違いというのは上記で少し紹介した、事故ありってどんな事故?に記載がある事故に含まれています。
・他人を怪我させてしまい、対人賠償保険金が支払われた
・他人の物や他人の車を破損させて対物賠償保険金が支払われた
・建物などに契約自動車をぶつけて車両保険金が支払われた
という事故の場合は大きな事故に当てはまるので3等級も下がることになります。
1等級が下がる場合は
・契約自動車が盗難いあい車両保険金が支払われた
・台風や洪水、火災などにより車両保険金が支払われた
・いたずらや落雷、窓ガラス破損などにより車両保険金が支払われた
というような場合で直接的に私たちに関係なく、自然災害や誰か知らない人にやられたという場合に1等級下がることになります。
どのような事故であれば、事故ありになるのか?事故ありの場合の等級はどのくらい下がるのか?というのを覚えておいた方がいいでしょう。
覚えておけば、とても役に立ちます。
事故ありから事故なしに代わる条件
事故ありから事故なしに代わる条件というのもあります。
この条件が達成されなくては事故ありのままになってしまいます。
これも3等級下がるような事故の場合と1等級下がるような事故の場合とでは違います。
では、どのような条件なのか?について紹介していきます。
3等級下がる場合の事故ですが次の契約から3年間ずっと事故ありが続きます。
1等級の場合は次の契約から1年間事故ありが続くのです。
等級というのは冒頭でも少し、紹介したように1等級は1年で上がることになっています。
なので、3等級下がってしまったということは元の等級に戻るまで3年かかるということなのです。
3年で等級が元に戻るまでの間は事故ありということになります。
それは1等級下がったしまった場合も同様です。
1等級下がってしまうと、元の等級に戻るまで1年かかるのです。
もし、3等級下がってしまった後に再び事故を起こしてしまい、1等級下がってしまった場合は合計4等級下がることになるので元の等級に戻るまで4年かかるということにもなるのです。
覚えておくようにしましょう。
事故ありと事故なしの割引率
事故ありと事故なしでは等級が変化するというのを紹介しました。
等級ありでは3等級または1等級下がります。
事故なしではそのままの等級で進んでいきます。
事故ありと事故なしでは等級がそもそも違うので等級による割引率というのも違ってくるのです。
では、次は事故ありと事故なしの等級の割引率について紹介していきます。
表をご覧ください。
等級 | 事故なし | 事故あり |
20 | 0.63 | 0.44 |
19 | 0.55 | 0.42 |
18 | 0.54 | 0.4 |
17 | 0.53 | 0.38 |
16 | 0.52 | 0.36 |
15 | 0.51 | 0.33 |
14 | 0.5 | 0.31 |
13 | 0.49 | 0.29 |
12 | 0.48 | 0.27 |
11 | 0.47 | 0.25 |
10 | 0.45 | 0.23 |
9 | 0.43 | 0.22 |
8 | 0.4 | 0.21 |
7 | 0.3 | 0.2 |
6 | 0.19 | 0.19 |
5 | 0.13 | 0.13 |
4 | 0.02 | 0.02 |
というようになっています。
これだけではわかりづらいと思うので例を出して紹介していきます。
例えば、通常の保険料が50000円だったとします。
そして、等級が20等級だった場合、事故なしの場合は50000円から63%の割引になるので50000円×0.63でその時の割引率を算出することができます。
31500円なので50000円からその金額を引くと割引された保険料が出てきます。
この場合は18500円です。
これが事故ありではどうなるのでしょうか?
割引率は44%になるので、19%も事故なしから減ることになります。
保険料が通常は50000円であれば、等級が20で事故ありの場合は50000円×0.44で22000円になります。
50000円から22000円を引くと28000円になります。
これが事故ありの場合の保険料です。
事故なしと事故ありでは9500円も保険料の違いがあります。
9500円が1年続くとなれば、114000円も損をしていることになります。
114000円を貯金することができればかなりの金額が数年で貯まります。
事故ありになると等級が下がるのでこの割引率というのもその等級によって違ってきます。
元の等級に戻ると割引率も元に戻ります。
なので、できれば事故を起こさないというのが一番いいのですが事故を起こしてしまった場合は割引率も低くなるので注意しましょう。
もし、等級が下がってしまった場合の保険料が知りたい!という場合は
自分の保険料×(自分の等級と事故ありか事故なしか)=割引になる保険料
自分の保険料−割引になる保険料=割引した後の保険料
これで求めることができます。
覚えておいて、自分の保険料を知るというのもいいでしょう。
上記の表は計算式にある( )の中にそのまま入れるだけで計算することができるので活用してみてください。
まとめ
事故ありと事故なしの等級の割引率について紹介していくとともに事故ありと事故なしではどのような違いがあるの?事故ありではどのような事故が対象なのか?について紹介してきました。
事故ありの場合は事故の内容というのが決まっています。
対物賠償保険金や対人賠償保険金、車両保険などが支払いされている場合は事故ありになり、等級も3等級下がってしまいます。
また、自然災害などで保険を使用した場合は1等級下がってしまいます。
事故が起こってしまったというときは仕方ありませんが注意するようにしましょう。
等級が下がってしまうということは割引率も低くなってしまいます。
差が大きい場合は約20%も割引率が違います。
なので、事故が起きないように注意するようにしましょう。
ぜひ、参考にしてみてください。