「ホンダ N-BOX」は、非常に人気の高い軽自動車です。
N-BOXは、2011年の発売直後から多くの賞を受賞し、軽自動車の新車販売台数では2014年(平成26年)を除いて首位を獲得し続けています。
軽自動車の購入を考えている人の中には、N-BOXを候補にしている人も多いでしょう。
車を運転する際に必要不可欠なのが、自動車保険です。
N-BOXの購入を予定している人や、N-BOXの自動車保険の乗り換えを検討している人で、保険料の相場が気になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、N-BOXの自動車保険料の相場をご紹介します。
保険料の安い「ダイレクト型自動車保険」各社の保険料をご紹介しますので、保険会社選びの参考にしてみてください。
もくじ
N-BOXの基本情報
N-BOXは、本田技研工業が製造・販売するトールワゴン型の軽自動車です。
N-BOXは2011年に販売が開始され、現在のモデルは2017年9月から販売されている2代目です。
N-BOXには、「N-BOX +(エヌ ボックス プラス)」「N-BOX SLASH(エヌ ボックス スラッシュ)」という派生車種もあります。
N-BOXの保険料の相場を確認する前に、自動車保険料に関わるN-BOXの基本情報を確認しておきましょう。
N-BOXは車種によって保険料が変わる?
N-BOXにはいくつかのモデルや派生車種がありますが、基本的に車種によって保険料が変わることはありません。
普通乗用車の場合は、「型式別料率クラス」と呼ばれる車種ごとに決められた料率によって保険料が変化します。
自動車は車種によって事故率が異なるため、そうした車種ごとの事故率を保険料に反映させるために、型式ごとの料率が設定されています。
しかし、N-BOXのような軽自動車の場合は、事故率にあまり差がないためか型式別料率クラスが設定されていません。
そのため、自動ブレーキシステムなどが装備されている場合を除いて、車種が違っても保険料が変わることはありません。
N-BOXで受けられる自動車保険の割引サービス
N-BOXで自動車保険に加入する際に、保険会社やN-BOXのモデルによっては、追加で割引サービスを受けられる場合があります。
ASV割引(自動ブレーキ割引)
ASV割引は「自動ブレーキ割引」とも呼ばれ、「衝突被害軽減ブレーキ(AEB, Autonomous Emergency Braking)」が装備されている車の自動車保険料が割引されるサービスです。
ASVは、「先進安全自動車(Advanced Safety Vehicle)」を意味します。
ホンダの安全運転支援システムは、「Honda SENSING(ホンダ センシング)」という名称です。
N-BOXは、2017年9月からHonda SENSINGが搭載されたモデルが販売されました。
2018年11月に発売された現行モデルは、全タイプにHonda SENSINGが標準装備されています。
新しいモデルのN-BOXを購入すれば、自動車保険を利用する際にASV割引を受けることができます。
ASV割引の割引率は、各社共通の「9%」です。
ASV割引は金融庁主導で導入された割引制度であり、割引率は各社で統一されています。
なお、ASV割引を採用していない保険会社もあります。
新車割引
新車割引は、保険開始の月が「契約車両の初度登録年月から25ヶ月以内」の場合に保険料が割引になるサービスです。
基準を「49ヶ月以内」としている保険会社もあります。
新車割引は多くの保険会社が採用している割引サービスですが、軽自動車を対象としていない保険会社もあります。
そうした保険会社をN-BOXで利用する場合は、新車割引を受けることができません。
保険会社を選ぶ際には、新車割引を受けられるか否かもしっかりとチェックしましょう。
N-BOXの自動車保険料の相場はいくら?
それでは、N-BOXの自動車保険料の相場を確認していきましょう。
自動車保険の保険料は年齢条件によって大きく変動するため、年齢条件ごとに保険料をご紹介します。
自動車保険の年齢条件は、「年齢制限なし」「21歳以上対象」「26歳以上対象」「30歳以上対象」の4つに区分されているケースが一般的です。
「30歳以上対象」の代わりに「35歳以上対象」としている保険会社も多数存在します。
また、自分の車の修理費用を補償する車両保険の有無は、保険料を大きく左右します。
そのため、「一般車両保険付・エコノミー車両保険付・車両保険なし」のそれぞれの場合の保険料をご紹介します。
見積もりの条件は、以下の通りです。
・見積もり条件
新車割引 | 可能であれば適用 | 自動ブレーキ割引 | 適用 |
人身傷害 | 3,000万円 | 車両保険金額 | 150万 |
車両保険 | 一般・エコノミー・車両保険なし | 対人・対物賠償 | 無制限 |
免許証 | ブルー | 運転者の範囲 | 本人・配偶者限定 |
使用条件 | 日常・レジャー | 年間走行距離 | 9,000km |
居住地 | 東京都 | 等級 | 10等級 |
年齢による保険料の違いを明確にするために、年齢条件に関わらず等級を「10等級」に設定しています。
以上の見積もり条件で、代表的なダイレクト型自動車保険会社である「SBI損保」「三井ダイレクト」「イーデザイン損保」「ソニー損保」の4社の見積もりを比較してみました。
ダイレクト型自動車保険は、ネットなどで手続きをする自動車保険会社です。
ダイレクト型は、担当者が対面で手続きをする「代理店型」に比べてコストがかからないため、保険料が安いのが特徴です。
見積もりの際には、インターネット割引や証券不発行など、適用できる割引サービスがある場合はすべて適用しています。
この4社のうち、新車割引を軽自動車に適用できるのは三井ダイレクトのみです。
なお、ソニー損保は「日常・レジャー」と「通勤・通学」の区分がなく、「通勤・通学」に車を使用しても「日常・レジャー」と保険料が変わりません。
「年齢制限なし」の場合
まずは、年齢条件を設定しない場合の各社の保険料をみてみましょう。
・「年齢制限なし」の保険料(運転者年齢20歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 132,910円 | 111,910円 | 115,360円 | 140,290円 |
エコノミー型 | 99,640円 | 86,150円 | 86,240円 | 102,540円 |
車両保険なし | 63,790円 | 58,580円 | 59.690円 | 54,770円 |
年齢条件を設定しない場合は、設定する場合と比べると保険料が割高になります。
車両保険を付帯したケースでは、イーデザイン損保と三井ダイレクトの保険料の安さが目立ちます。
また、車両保険の有無で保険料が大きく異なり、車両保険なしの場合はSBI損保が最も安価です。
なお、この保険料は「10等級」の基準で試算したものです。
通常、20歳では初期の等級である「6等級」近辺での加入が多くなるでしょう。
「6等級」は「10等級」よりも割引率が低くなり、この4社で一般車両保険を付けた場合では「165,000円から206,000円程度」の保険料になります。
「21歳以上」の場合
続いて、「21歳以上」の年齢条件の場合をみていきましょう。
・「21歳以上」の保険料(運転者年齢21歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 73,300円 | 75,130円 | 63,360円 | 81,820円 |
エコノミー型 | 55,180円 | 58,330円 | 49,790円 | 61,210円 |
車両保険なし | 35,660円 | 40,340円 | 34,490円 | 32,430円 |
「21歳以上」の年齢条件を設定すると、「年齢条件なし」の場合に比べて保険料が大幅に安くなります。
車両保険を付けた場合は、三井ダイレクトの保険料の安さが目立ちます。
車両保険を付けない場合は、年齢条件なしの場合と同様にSBI損保が最も安くなります。
また、サービスが充実していることで人気のソニー損保ですが、年齢条件を設定するとほかとあまり変わらない保険料で利用できることがわかります。
「26歳以上」の場合
次に、「26歳以上」に年齢条件を設定した場合をみてみましょう。
・「26歳以上」の保険料(運転者年齢26歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 55,100円 | 50,850円 | 51,650円 | 62,030円 |
エコノミー型 | 41,810円 | 40,240円 | 39,700円 | 47,100円 |
車両保険なし | 27,480円 | 28,890円 | 29,940円 | 24,590円 |
「26歳以上」に条件設定すると、「21歳以上」よりもさらに保険料が安くなります。
「26歳以上」の場合、車両保険を付けるとSBI損保以外の3社は保険料があまり変わりません。
SBI損保は、車両保険をつけると他社に比べて保険料が高額ですが、車両保険なしの場合は最も安価です。
「30歳・35歳以上」の場合
「30歳以上」や「35歳以上」に年齢条件を設定すると、最も大きな割引を受けることができます。
なお、SBI損保は「30歳以上」や「35歳以上」といった年齢区分がなく、「26歳以上」が年齢区分の上限です。
・「30歳・35歳以上」の保険料(運転者年齢40歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 46,210円 | 42,230円 | 41,720円 | 55,010円 |
エコノミー型 | 34,490円 | 33,300円 | 33,730円 | 42,040円 |
車両保険なし | 21,870円 | 23,740円 | 23,730円 | 21,730円 |
このケースでも、車両保険をつけた場合では、SBI損保以外の3社に大きな差はありません。
SBI損保は、車両保険がある場合は他社に比べて保険料が高めですが、車両保険なしの場合は年齢条件に関わらず最も安価です。
以上、N-BOXの年齢別の自動車保険料をご紹介しました。
自分の年齢条件での保険料の相場を把握して、保険会社選びの参考にしてみてください。
なお、以上の保険料は、ご紹介した条件で算出した一例です。
自動車保険料はさまざまな要因で変化し、その算定基準は保険会社によって異なります。
設定する条件が変われば、上記の例で高めの保険料だった会社が他社よりも安くなる可能性が十分あります。
自分の利用条件で最も保険料が安い会社を知りたい場合は、実際に各保険会社の見積もりを確認してみる必要があります。
運転者を限定すると保険料はどの程度安くなる?
自動車保険は、運転者の範囲を限定すると保険料が割引されます。
ご紹介した保険料は、「本人・配偶者限定」の条件で試算したものです。
運転者の範囲が異なれば、保険料が変化することに注意してください。
一般的に、運転者を限定すると以下の割引率が適用されます。
運転者限定特約 | 運転者の制限範囲 | 割引率 |
本人限定 | 運転者は記名被保険者(主な運転者)のみ 記名被保険者以外が運転した場合の事故は補償が受けられない | 8% |
本人・配偶者限定 | 運転者を記名被保険者とその配偶者に限定 対象者以外が運転した場合の事故は補償なし | 7% |
家族限定 | 本人・本人の配偶者・同居の親族・別居の未婚の子供までが補償を受けられる | 1% |
運転者限定なし | 友人・知人など、誰が運転しても補償を受けられる | 0% |
保険会社の中には、「本人限定」の区分がない会社もあります。
ご紹介した各社の保険料は「本人・配偶者限定」で算出したものであり、7%程度の割引が適用された後の保険料です。
「家族限定」や「運転者限定なし」に設定した場合は、ご紹介した例よりも保険料が割高になります。
N-BOXの保険料が安い会社を探すなら一括見積もりがおすすめ
自動車保険料は設定条件によって大きく異なるため、自分の利用条件で最も安い保険会社を知るためには、各保険会社の見積もりを比較する必要があります。
試算例でご紹介した通り、同じN-BOXでも保険会社によって保険料に差があります。
安い保険会社を探すためには、なるべく多くの保険会社の見積もりを調べることが重要です。
見積もりを比較する保険会社が少なければ、より安価な保険会社を見逃す可能性が高まります。
N-BOXの自動車保険料を比較する際に利用したいのが、「自動車保険の一括見積もりサービス(無料)」です。
一括見積もりサービスはネットで利用でき、多数の保険会社の見積もりを一括で取得できるサービスです。
自動車保険料は、運転者の年齢・保険の等級・走行距離・特約の有無などの条件によって変動します。
そのため、見積もりをとる際には多くの情報を入力する必要があります。
各保険会社のホームページでも見積もりを確認できますが、多くの見積もりをとる場合、1社ごとに情報を入力するのは大変です。
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N-BOXの自動車保険を選ぶ際には、一括見積もりサービスを利用して、保険料がどれくらいになるのか確認してみることをおすすめします。
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まとめ
「ホンダ N-BOX」は、圧倒的な人気を誇る軽自動車です。
N-BOXにはいくつかのモデルがありますが、軽自動車は車種ごとの料率が設定されておらず、ほかの条件が同じであればどのモデルでも保険料は同じです。
N-BOXの最新モデルには自動ブレーキシステムが標準搭載されており、自動車保険に加入する際にASV割引を受けることができます。
また、保険会社によっては新車割引を受けられますが、軽自動車を新車割引の対象としていない保険会社もあります。
N-BOXの自動車保険料は、年齢条件や車両保険の有無によって大きく変化します。
今回の記事では、年齢条件ごとに保険料を算出し、車両保険の有無による保険料の違いもご紹介しました。
自分の利用条件での保険料を確認して、保険会社選びの参考にしてみてください。
正確な保険料が知りたい場合は、保険会社の見積もりを確認する必要があります。
なるべく安い保険会社をみつけるためには、できる限り多くの保険会社の見積もりを比較することが大切です。
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