「ダイハツ ムーヴ」は、代表的な軽自動車のひとつです。
ムーヴは1995年に発売されて以来高い人気を集めており、ダイハツの看板車種であるとともに、ミニバン型軽自動車の代表例ともいえる車です。
軽自動車を購入したいと考えている人の中には、ムーヴを選択肢に入れている人も多いでしょう。
車を購入する際には、自動車保険についてもしっかりと検討する必要があります。
ムーヴの購入を予定している人の中には、自動車保険料の相場が気になる人も多いのではないでしょうか。
また、現在ムーヴに乗っている人も、自動車保険を見直せば保険料が安くなる場合があります。
今回は、代表的な軽自動車である「ダイハツ ムーヴ」の自動車保険料の相場をご紹介します。
保険料が安い「ダイレクト型自動車保険」各社の保険料をご紹介しますので、保険会社選びの参考にしてみてください。
もくじ
ダイハツ ムーヴの基本情報
「ダイハツ ムーヴ(MOVE)」は、ダイハツ工業が生産・販売する軽トールワゴンです。
軽トールワゴンは、車体の背を高くしたミニバンタイプの軽自動車のことです。
ムーヴは、同タイプの「スズキ ワゴンR」に対抗するために1995年に発売され、現在も高い人気を集めています。
ムーヴは、ワゴンRとともに軽トールワゴンの代表的な車種のひとつです。
現在販売されているムーヴは、2014年にモデルチェンジした6代目です。
ノーマルモデルの「ムーヴ」とスポーティモデルの「ムーヴカスタム」の2種類のバリエーションがあるほか、スライドドアを採用した「ムーヴキャンバス」という派生車種もあります。
ムーヴの保険料を確認する前に、保険料に関わるムーヴの基本情報を確認しておきましょう。
ムーヴは車種によって保険料が変わる?
ムーヴにはさまざまなモデルがあるほか、派生車種もあります。
しかし、現状では基本的に、モデルや車種による自動車保険料の違いはありません。
普通自動車の場合は、車種ごとに定められた「型式別料率クラス」という料率によって保険料が変化します。
ムーヴのような軽自動車にはそうした料率が設定されていないため、自動ブレーキなどの特殊な装備がある場合を除けば、車種やモデルで保険料が変わることはありません。
なお、軽自動車にも、2020年1月までに普通自動車と同様の型式別料率クラスが設定される予定です。
車種ごとの料率が設定されれば、軽自動車も車種によって保険料に差がでるようになるでしょう。
ムーヴで受けられる自動車保険の割引サービス
ムーヴで自動車保険に加入する際に、追加で割引サービスが受けられる場合があります。
ムーヴの保険会社を選ぶ際にチェックしておきたい割引サービスをご紹介します。
ASV割引(自動ブレーキ割引)
ASV割引は、契約車両に自動ブレーキが搭載されている場合に自動車保険料が割引されるサービスです。
自動ブレーキがついていれば、事故率や被害の低減が期待できます。
ASVは、「先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)」という意味です。
ムーヴは、2012年から衝突被害軽減ブレーキである「スマートアシスト」を搭載したモデルが販売されています。
そうした自動ブレーキ搭載モデルであれば、ASV割引の対象になります。
なお、ASV割引は、普通自動車に関しては「発売されてから約3年の型式」に限って適用されますが、軽自動車に関しては発売年数に関わらず適用されます。
ASV割引の割引率は、どの保険会社でも一律「9%」です。
割引率の高いサービスですが、ASV割引を採用していない保険会社もあります。
自動車ブレーキ搭載のムーヴで保険に加入する際には、ASV割引が適用されるかしっかりとチェックしましょう。
新車割引
新車割引は、保険契約を開始する月が「契約車両の初度登録年月から25ヶ月以内」の場合に保険料が安くなるサービスです。
「初度登録年月から49ヶ月以内」としている保険会社もあります。
新車割引は一般的な割引サービスですが、保険会社によって適用範囲が異なり、軽自動車を対象外としている保険会社もあります。
そうした保険会社では、軽自動車であるムーヴは新車割引を受けられません。
ダイハツ ムーヴの自動車保険料の相場はいくら?
それでは、ムーヴの自動車保険料の相場をみていきましょう。
自動車保険料は運転者の年齢条件によって保険料が大きく変わるため、年齢条件ごとに保険料をご紹介します。
年齢条件は、「年齢制限なし」「21歳以上」「26歳以上」「30歳以上」の4つに区分されるのが一般的で、「30歳以上」の代わりに「35歳以上」としている保険会社も多くあります。
また、自分の車の修理費用を補償する車両保険は、自動車保険料の大きな割合を占めています。
そのため、「一般車両保険」「エコノミー型車両保険」「車両保険なし」のそれぞれのケースの保険料をご紹介します。
今回の見積もり条件は、以下の通りです。
・見積もり条件
新車割引 | 可能であれば適用 | 自動ブレーキ割引 | 適用 |
人身傷害 | 3,000万円 | 車両保険金額 | 120万 |
車両保険 | 一般・エコノミー・車両保険なし | 対人・対物賠償 | 無制限 |
免許証 | ブルー | 運転者の範囲 | 家族限定 |
使用条件 | 通勤・通学 | 年間走行距離 | 11,000km |
居住地 | 東京都 | 等級 | 10等級 |
年齢条件による保険料の変化を分かりやすくするために、年齢条件に関わらず等級を「10等級」に設定しています。
以上の条件で、代表的なダイレクト型自動車保険会社である「ソニー損保」「イーデザイン損保」「三井ダイレクト」「SBI損保」の4社の見積もりを比較してみました。
ダイレクト型はネットや電話で契約するタイプの保険会社で、保険料の安さが魅力です。
見積もりの際には、新車割引やインターネット割引、証券不発行割引などの適用できる割引サービスはすべて適用しています。
なお、この4社のうち、軽自動車に新車割引が適用されるのは三井ダイレクトだけです。
「年齢制限なし」の場合
最初は、年齢条件を設定しない場合からみていきましょう。
年齢条件を設定しないと、設定した場合に比べて保険料が大幅に割高になります。
・「年齢制限なし」の保険料(運転者年齢20歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 142,450円 | 170,480円 | 144,970円 | 154,620円 |
エコノミー型 | 107,950円 | 132,020円 | 110,330円 | 114,570円 |
車両保険なし | 70,790円 | 90,860円 | 74,220円 | 71,350円 |
この条件では、各社の保険料に大きな差があります。
ソニー損保が車両保険の種類に関わらず最も安価で、イーデザイン損保はやや高めの保険料です。
また、車両保険の種類によってソニー損保の次に保険料が安い保険会社が異なります。
なお、この保険料は「10等級」の場合のものです。
20歳で自動車保険に加入する際には、初期等級である「6等級」あたりでの加入が多いでしょう。
「6等級」の場合は保険料がより高額になり、この4社で一般車両保険をつけたケースでは、「210,000円から250,000円程度」の保険料が必要です。
「21歳以上」の場合
続いて、「21歳以上」に年齢条件を設定した場合をみてみましょう。
年齢条件を設定すると、「年齢制限なし」に比べて保険料が大幅に安くなります。
・「21歳以上」の保険料(運転者年齢21歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 78,850円 | 113,700円 | 84,510円 | 87,900円 |
エコノミー型 | 60,030円 | 88,610円 | 66,480円 | 66,010円 |
車両保険なし | 39,760円 | 61,760円 | 49,110円 | 42,380円 |
この条件でも、ソニー損保の安さが目立ちます。
また、SBI損保は車両保険を外すと保険料が安めになります。
「26歳以上」の場合
次に、「26歳以上」の場合です。
「26歳以上」の条件では、「21歳以上」からさらに保険料が割引されます。
・「26歳以上」の保険料(運転者年齢26歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
一般車両保険 | 59,150円 | 76,230円 | 68,500円 | 65,550円 |
エコノミー型 | 45,550円 | 60,400円 | 53,030円 | 49,590円 |
車両保険なし | 30,890円 | 43,450円 | 40,110円 | 32,360円 |
この条件では保険料が安くなるため、保険料の金額差は年齢が若い場合に比べて小さくなります。
このケースでも、車両保険の有無に関わらずソニー損保が安価です。
「30歳/35歳以上」の場合
「30歳/35歳以上」に設定すると、最も大きな保険料の割引を受けることができます。
なお、SBI損保には「30歳/35歳以上」の年齢区分が存在せず、一番条件の厳しい年齢区分は「26歳以上」です。
また、ソニー損保とイーデザイン損保は「30歳以上」の年齢区分ですが、三井ダイレクトは「35歳以上」の年齢区分を採用しています。
・「30歳/35歳以上」の保険料(運転者年齢40歳)
車両保険 | ソニー損保 | イーデザイン損保 | 三井ダイレクト | SBI損保 |
---|---|---|---|---|
一般車両保険 | 50,050円 | 70,270円 | 55,420円 | 57,420円 |
エコノミー型 | 37,810円 | 55,200円 | 44,460円 | 43,550円 |
車両保険なし | 24,620円 | 39,070円 | 33,830円 | 28,590円 |
「30歳/35歳以上」の条件では、保険料が大幅に安くなります。
このケースでも、ソニー損保の保険料が安いという結果がでました。
以上が、ダイレクト型自動車保険を利用した際の「ダイハツ ムーヴ」の保険料の相場です。
自分の利用条件に近いケースを参照して、保険料の相場を確認してみてください。
運転者を限定すると保険料はどれくらい変わる?
以上の保険料は、運転者の範囲を「家族限定」に設定した場合のものです。
自動車保険は、運転者の範囲が変わると保険料も変化します。
運転者を制限することによる一般的な割引率は、以下の通りです。
運転者限定特約 | 運転者の条件 | 割引率 |
本人限定 | 運転者を記名被保険者(主な運転者)に限定 | 8% |
本人・配偶者限定 | 運転者を記名被保険者とその配偶者に限定 | 7% |
家族限定 | 記名被保険者・記名被保険者の配偶者・同居の親族・別居の未婚の子供までが補償の対象 | 1% |
運転者限定なし | 友人・知人など家族以外が運転しても補償を受けられる | 0% |
ご紹介した試算例は、「家族限定」に条件設定したものであり、約1%の割引を受けた後のものです。
「本人限定」や「本人・配偶者限定」といった厳しい条件に設定すれば、保険料がさらに安くなります。
正確な保険料を知りたい場合は見積もりを確認
ご紹介した保険料は、特定の条件で見積もりをとったものであり、あくまでも一例です。
今回は、年齢条件に関わらずソニー損保が安いという結果でしたが、これには車の利用目的を「通勤・通学」に設定したことが関係しています。
ソニー損保は「通勤・通学」に利用しても「日常・レジャー」と保険料が変わりません。
そのため、利用条件を「日常・レジャー」に設定すれば、ほかの保険会社のほうが安価になる可能性があります。
また、年間走行距離を「11,000km」としたことも影響しています。
より短い走行距離であれば、今回は比較的保険料が高かったイーデザイン損保などの保険料が安くなる可能性もあります。
自分の利用条件での正確な見積もりや、最も安価な保険会社を知りたい場合は、実際に各社の見積もりをとって比較してみる必要があります。
その際には、できる限り多くの保険会社の見積もりを取得するようにしましょう。
比べる保険会社が多ければ多いほど、安価な保険会社がみつかりやすくなります。
ムーヴの保険料が安い会社を探すなら一括見積もりがおすすめ
ムーヴの保険料が安い保険会社を探す際には、「自動車保険の一括見積もりサービス(無料)」を利用することをおすすめします。
一括見積もりサービスは、多数の保険会社の見積もりを一括で取得できるサービスです。
自動車保険は、年齢条件・車両保険の有無・免許証の色・年間走行距離などの条件によって保険料が大きく変化します。
また、細かな特約の設定も保険料を左右します。
そのため、見積もりをとる際には多くの情報を入力する必要があります。
各保険会社のホームページでも見積もりを確認できますが、1社ごとに情報を入力するのはとても大変です。
一括見積もりサービスを利用すれば、1回の情報入力で多数の保険会社の見積もりを取得できるため、保険会社選びの手間と時間を大きく省くことができます。
一括見積もりサービスは手数料などがかからず、利用者にデメリットのないサービスです。
ムーヴの自動車保険を探している人は、一括見積もりサービスを利用して、各社の保険料を確認してみることをおすすめします。
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まとめ
「ダイハツ ムーヴ」は、ダイハツ工業の看板車種であり、軽トールワゴンの代表的な車種です。
ムーヴにはいくつかのモデルや派生車種がありますが、モデルによる自動車保険料の差はなく、どのモデルも保険料が同一です。
なお、2020年1月までには車種ごとの料率クラス制度が軽自動車にも導入される予定であり、それ以降は車種による保険料の差が生じる可能性があります。
ムーヴには自動ブレーキシステム搭載のモデルがあり、そうしたモデルであれば、自動車保険に加入する際にASV割引の対象になります。
新車割引に関しては、保険会社によってはムーヴなどの軽自動車を対象外としているところもあります。
自動車保険料は、年齢条件や車両保険の有無によって保険料が大きく異なります。
今回は、年齢条件ごとに保険料を調べて、車両保険の有無による保険料の変化もご紹介しました。
自分の利用条件に近いケースを参照して、保険会社選びに役立ててみてください。
自分の利用条件での正確な保険料を知りたい場合は、保険会社の見積もりを確認する必要があります。
その際には、できるだけ多くの保険会社を比較すると、安い保険会社がみつかりやすくなります。
保険会社を比較する際には、「自動車保険の一括見積もりサービス」を利用するのがおすすめです。
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一括見積もりサービスは無料で利用できるため、気軽に利用したいサービスです。
ムーヴの自動車保険会社を探している人は、いちど一括見積もりサービスを利用して、保険料がどれくらいになるのか確かめてみることをおすすめします。