自動車保険にはさまざまな割引制度があります。
そのひとつが「セカンドカー割引」です。
ですがこれまでそのような割引制度を利用したことがないと、それが一体どういったものなのかよく知りませんよね。
そこで今回は、「セカンドカー割引とは何か」という基本的な情報から条件や等級、セカンドカー割引がおすすめなケースまで幅広く解説します。
自動車保険の保険料を少しでも安くしたいという方は是非ご覧ください。
もくじ
そもそもセカンドカー割引って何?
2台目以降の車が新規で自動車保険を契約するにあたり適用が可能になる割引制度のことを、「セカンドカー割引」といいます。
セカンドカー割引の適用によって、通常時に比べ1つ等級を進めた状態で自動車保険を契約することができます。
通常、自動車保険を新規で契約するとなると等級は6等級ですが、上記のようにセカンドカー割引の場合は等級を1つ進めた状態での契約ですので等級は最初から7等級となります。
これにより、通常よりも保険料がお得になるというわけです。
セカンドカー割引は車同士の保険会社が違っても問題なし
セカンドカー割引は、1台目の車と2台目以降の車との保険会社が異なる場合でも適用可能です。
何となく同じ保険会社でないと適用できないというイメージを抱きがちかもしれませんが、実はそうではないのです。
「セカンドカー割引のために保険会社を変える」ということもないので、これは嬉しいポイントですね。
セカンドカー割引のメリット
セカンドカー割引のメリットは、何と言っても「保険料がお得になる」という点です。
等級が1つ違うだけで割引率が10%程度も違ってくることがありますので、車の所有台数が増えるときにはまずはセカンドカー割引の適用について検討しましょう。
セカンドカー割引のデメリット
セカンドカー割引が適用される場合にはこれといったデメリットはありませんが、セカンドカー割引には下記のような適用条件というものがあります。
それを満たしていない場合はセカンドカー割引を受けることができませんし、また適用されるかどうかの判断も個人では難しい場合があるので、こうした部分はセカンドカー割引のデメリットといえます。
セカンドカー割引を利用できないケースも
一家での車の所有台数が増えるとそのぶんだけトータルでの保険料が増えていきますから、少しでも保険料を抑えるために是非セカンドカー割引を利用していきたいですね。
しかし、セカンドカー割引には以下のような適用条件があります。
セカンドカー割引の適用条件
・2台目の車の自動車保険の契約が始まるとき(保険始期日)に、1台目の車の等級が11等級以上になっている。(事故有係数の適用期間中かは問われない)
・1台目および2台目の車の用途車種が自家用8車種。
・1台目および2台目の車が個人による所有である。
・2台目の車は過去に自動車保険を契約したことがない。
・2台目の車の所有者(個人)が、以下のいずれかに該当すること。
ア:1台目の自動車保険の記名被保険者、イ:アの配偶者、ウ:アまたはイと同居する親族 エ:1台目の車の所有者
・2台目の車の記名被保険者(個人)が、以下のいずれかに該当すること。
ア:1台目の自動車保険の記名被保険者、イ:アの配偶者、ウ:アまたはイと同居する親族
適用可能かどうか不明な場合は直接問い合わせてみる
1台目の車の等級が現時点ではまだ8等級だったり9等級だったりすれば、その時点で「セカンドカー割引は適用されない」と判断できるので簡単ですが、それ以外となると少し判断が難しいこともあります。
もしセカンドカー割引が適用可能かどうか不明な場合は、カスタマーセンターに問い合わせてみましょう。
また現在代理店の自動車保険をご契約であれば、その担当者に電話などで直接問い合わせてみてください。
セカンドカー割引を利用した方がお得になるケース
セカンドカー割引は、どういった状況で利用する割引制度なのでしょうか。
以下で具体的な例をいくつかご紹介します。
2台目の車は別の保険会社で契約しようと思っている人
「父親は代理店型の自動車保険だけど、自分は保険料節約のためにダイレクト型自動車保険を契約したい。でもそうするとセカンドカー割引は諦めるしかない。」
こんな風に考えている方も多いかもしれません。
ですが上記にもあったようにセカンドカー割引は1台目が他社との契約であっても適用可能ですので、そのような場合でも妥協せずに保険選びをすることができます。
1台目の車と同じ保険会社で契約しようと思っている人
2台目以降の車も1台目と同じ保険会社で契約した場合、セカンドカー割引の割引率がさらに上がることがあります。
例えばソニー損保の場合、マイページ経由でのお申込みによって契約初年度の保険料が1,000円割り引かれます。
また2年目以降もソニー損保での契約を続けた場合は、「継続時複数契約割引」として契約中の保険料が1,000円割り引かれます。
車が2台から3台に、さらに増える人
セカンドカー割引は、2台目の車だけに適用されるものではありません。
2台目“以降”の車に適用されますので、例えば車が2台から3台に増えるというような状況でも条件を満たすことでセカンドカー割引を適用させることができます。
セカンドカー割引が利用できるなら是非利用すべし
「車が1台から2台に増える」ということが決まったら、まずはセカンドカー割引の適用条件を満たしているかどうか考えてみましょう。
セカンドカー割引の適用によって等級が6等級ではなく7等級からのスタートになれば、それだけで10%程度割引率が変わってきます。
通常時の6等級は、無事故や事故有に関わらず割引率は-19%が目安ですが、それが7等級ですと無事故の場合の割引率が-30%程度にまでなります。(保険会社やにより割引率・割増率は微妙に異なる場合あり。また年齢条件によって、同じ等級でも割引率・割増率は異なる。)
安心のためとはいえ、やはり自動車保険の保険料は少しでも節約したいですから、セカンドカー割引が利用できるのであれば是非利用していきましょう。
最後に
一家で複数台の車を所有することが当たり前の地域では多くのご家庭で利用されているであろうセカンドカー割引。
適用されれば6等級ではなく7等級からの契約開始となりますから、車を増やすご予定がある場合は是非セカンドカー割引についても注目してみてください。