ブルーの免許からゴールドの免許になると、自動車保険料が安くなることを知っていますか?
自動車に乗っている人は必ず加入している自動車保険ですが、無事故・無違反の証であるゴールド免許を持っていれば、ゴールド免許割引が適用され、保険料をできるだけ安く抑えることができるのです。
ここでは、ゴールド免許だとどれほど保険料が安くなるのかということや、保険料を安くする手続きの方法について詳しく説明していきますので、参考にしてくださいね。
もくじ
免許証の色がブルーからゴールドになった場合、自動車保険料は安くなる!
免許証の色がブルーからゴールドになった場合、より安全に運転ができる人ということで、自動車保険料が安くなります。
自動車保険では、リスクが高いと判断されると保険料が高くなり、低いと判断されると保険料が安くなる仕組みです。その判断材料としては、
・運転する人の年齢
・運転年数
・車種
・車の使用用途
などがありますが、「安全性に気を付けて運転をする人かどうか」というところもチェックされています。
ゴールド免許であるということは、事故や違反がなく、安全に運転ができる人という証明になりますので、保険料も安くなるというわけです。
ゴールド免許割引率は自動車保険会社によって違う
ゴールド免許の人の保険料を割り引く仕組みを「ゴールド免許割引」と言いますが、この割引率は、保険会社によって違いがあります。
東京海上日動とチューリッヒ保険会社以外は、公式のホームページでゴールド免許割引率を明示しており、以下のようになっています。
損保ジャパン | 0.12 |
東京海上日動 | 非公開 |
ソニー損保 | 0.1 |
三井住友海上 | 最大10% |
SBI損保 | 最大で約19% |
チューリッヒ | 非公開 |
このように、保険会社によっては割引率にかなり開きがあります。
ゴールド免許を保有している場合は、この「ゴールド免許割引率」を参考にして保険会社を選ぶという方法もあります。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
自動車保険のゴールド免許割引率が、年齢条件によって違う場合も
ゴールド免許割引を行っている自動車保険会社の中では、一律に保険料を設定しているところとそうではないところがあり、
・運転者の年齢条件にかかわらず、一律に割引
・運転者の年齢条件によって割引率が変動
の二つのパターンに分けられます。
運転者の年齢条件とは、契約自動車を誰が運転するのかという設定のことです。年齢条件は、同居の親族の中で、運転する一番若い人の年齢に合わせる必要があります。
例えば、両親と子供二人の4人皆が自動車を運転する場合、二人の子供のうち、下の子の年齢に合わせて設定するのが一般的です。
例えば、三井住友海上のゴールド免許割引の場合は、
・年齢を問わず補償、もしくは21歳以上補償の場合は8%割引
・26歳以上補償、もしくは35歳以上補償の場合は10%割引
というように、年齢条件によって割引率が変わってきます。
日本興亜損保では、
・全年齢補償
・21歳以上補償
・26歳以上補償
・35歳以上補償
のすべてのパターンにおいて、一律12%のゴールド免許割引を受けることができます。
このように、保険会社によっては、条件によって割引率が変動しますので、契約時にはしっかりと確認することが大切です。
免許証の色が青からゴールドに変わったら、手続きが必要?
免許証の色がブルーからゴールドに変わった場合、自動車保険料を安くするための特別な手続きが必要なのでしょうか?
実は、保険契約期間中に免許証の色がゴールドになっても、ゴールド免許割引は適用されません。
なぜならば、自動車保険の契約期間中の途中から、ゴールド免許割引を適用することはできないからです。
ゴールド免許割引が適用されるのは、
・保険の契約時(スタート時)にゴールド免許割引であること
と定められています。つまり、保険を契約するときに「ゴールド免許を持っているかどうか」が大切なのです。
保険の契約期間中に免許証の色がブルーからゴールドに変わっても、次の保険更新時までは、ゴールド免許割引が適用されませんので、更新まで待つ必要があります。
保険の契約期間中にゴールドからブルーに変わってしまった場合
それでは、自動車保険の契約時にゴールド免許だったけれど、契約期間の途中に免許更新日が来て、ブルー免許になってしまった場合はどうなるのでしょうか。
免許証の色がゴールドからブルーに変わってしまった場合でも、契約時にゴールド免許を保有していた場合は、契約期間中はずっとゴールド免許割引が適用されます。保険料が年払いであっても、月払いであっても変わりはありません。
・保険の契約期間中にブルーからゴールドに変わっても、ゴールド免許割引は適用されない
・ゴールド免許割引を受けている契約期間中に、ブルーに変わってしまっても、契約更新日まで割引は適用されたまま
という2点をしっかりと覚えておきましょう。
ゴールド免許割引を受けるための自動車保険の乗り換えはお得?
免許証がゴールドになったので、すぐに保険料のゴールド免許割引を受けたいと思った場合
・今の自動車保険を解約し、別の保険会社に乗り換える
という選択肢があります。
保険の契約時にゴールド免許だと割引が適用される仕組みなので、保険会社を乗り換えて、新たに契約をすれば、「ゴールド免許割引」が適用されるというわけです。
しかし、現在利用している自動車保険を解約する場合、損をしてしまう場合がありますので注意が必要です。
自動車保険を年払いしていると、乗り換えると損失が出る場合も
自動車保険を途中解約する場合、保険料を年払いしている場合は損が出てしまう場合があります。
自動車保険を年払いで支払っている場合、「短期率」という数字を使って解約返戻金を計算する保険会社が多いようです。
短期率表は、以下のようになっています。
短期率表 |
|
期間 | 短期料率 |
7日まで | 0.1 |
15日まで | 0.15 |
1カ月まで | 0.25 |
2カ月まで | 0.35 |
3カ月まで | 0.45 |
4カ月まで | 0.55 |
5カ月まで | 0.65 |
6カ月まで | 0.7 |
7カ月まで | 0.75 |
8カ月まで | 0.8 |
9カ月まで | 0.85 |
10カ月まで | 0.9 |
11カ月まで | 0.95 |
12カ月まで | 1 |
短期料率は、「解約すると保険会社に残る保険料の割合」を表しています。
例えば、年間保険料が8万円で、7ヵ月と少しで解約したい場合、「7ヵ月超8カ月未満」ということで、8カ月目の「80%」が適用されます。
つまり、8万円の80%が保険会社の取り分で、残りの20%しか解約返戻金として戻ってこないということになります。保険料を年払いしている場合は、解約返戻金の額をしっかりと把握し、
・乗り換えた方が得なのか
・契約満了まで待った方が得なのか
ということをしっかりと検討する必要があります。
逆に、自動車保険を月払いで支払っていた場合は、解約した月までの保険料を支払えば良く、次の月の保険料はかかりません。
月払いの方が、保険料が割高になることが多いですが、途中解約をする場合は、月払いの方が有利ということになります。
自動車保険会社によっては、短期率を適用しないところもある
最近では、解約返戻金に短期率を使わないところも出てきています。
損保ジャパンは、途中解約の仕組みを「短期率方式」から一律で「月割り方式」に統一すると発表し、年払いや半年払いなどの支払い方法を選択している場合でも、月割り方式で返戻金が返ってくることとなっています。
たとえば、1年契約で、年払いで保険料を支払っていて、6か月経過後に解約する場合、短期率方式では約30%しか保険料が返ってきませんが、月割り方式の場合は約50%の保険料が返ってくることになります。損保ジャパンは、顧客に有利な条件に変更したということができますね。
このように、解約返戻金の計算方法は保険会社によって異なりますので、乗り換えを考える場合は、まず現在契約中の保険会社に「解約した場合、何か月分の保険料が返ってくるのか」ということをまず確認するようにしましょう。
自動車保険会社のゴールド免許割引を長く利用するには長期契約が有効
自動車保険において、ゴールド免許割引が適用される条件は「契約時にゴールド免許であること」です。
もし、契約後に更新日が来て、その後ブルー免許になったとしても、保険料は上がらず、割り引き価格のままという仕組みを最大限に生かすには、自動車保険の長期契約がおすすめです。
通常、自動車保険は1年ごとの契約ですが、保険会社によっては2、3年の長期契約ができるところもあります。
一旦契約をしてしまうと、その契約期間中はずっとゴールド免許割引が適用されますので、ゴールド免許を持っている人はもちろんのこと、既に違反をしてしまって、次の更新日にはブルーになることが確定している人も、ゴールド免許のうちに長期契約を結んだ方がお得ということになります。
ゴールド免許割引が適用されると、保険料がかなり安くなりますので、例えば1年で1万円お得だった場合、3年間では3万円という、大きなお金が節約できることになります。
ゴールド免許になったときには、ゴールド免許割引を最大限活用できるよう、長期契約もぜひ検討してみてください。
ゴールド免許はどうやったら取得できるの?
自動車保険料が大幅に安くなる「ゴールド免許」はどうしたら取得することができるのでしょうか。
免許証の色は3種類あり、
・グリーン
・ブルー
・ゴールド
に分けられます。それぞれの色の意味はこのようになっています。
ゴールド免許
ゴールド免許は、免許の更新日から過去5年間無事故・無違反の人に交付される免許証です。免許証の帯の部分が金色に表記されています。有効期間は5年間となっており、5年の間に無事故・無違反であれば、次の更新日にもゴールド免許が交付されることになります。
ただし、高齢の場合は有効期間が短く設定されており、
・70歳以下は5年間
・71歳の場合は4年間
・72歳以上は3年間
となっています。
近年、高齢者による事故が増えています。免許更新時に認知力の確認などを行うように定められているため、高齢の人は更新期間が短く設定されています。
グリーン免許の特徴
グリーン免許は免許取得後、3年間はこのグリーン免許を使うことになります。初回の免許更新時にブルー免許になります。
ブルー免許の特徴
ブルー免許は、有効期間が3年間の免許証です。ただし、過去5年間に軽度の違反(一時不停止や携帯電話の仕様など)が1回のみの人は、有効期間が5年間となります。
このように、ゴールド免許は
・免許更新時から5年間「無事故」「無違反」の人
に交付されます。
無事故は達成できても、一時停止や携帯電話の使用、スピード違反などで1度だけ違反を取られてしまったという人も少なくありません。
少しハードルが高いゴールド免許ですが、取得すると保険料がかなり安くなりますので、ぜひゴールド免許を目標に、日々安全運転を心がけるようにしましょう。
免許証の色がグリーンやブルーの場合、保険料に違いはある?
ゴールド免許の場合は「ゴールド免許割引」を設定している保険会社が多いのですが、「ブルーやグリーン」の場合は、割引なしとしているところが多いようです。
免許証はブルーやグリーンの場合は割引がなく、ゴールドの場合のみ、保険料が安くなりますので、是非ゴールド免許を取得したいですね。
家族で免許証の色が違う場合はどうなる?
一台の車を家族で共用している場合、免許証の色がそれぞれ違う場合がありますね。お父さんはゴールドだけれども、息子は駐車違反やスピード違反を取られてしまって、ブルーということもあるでしょう。
この場合、自動車保険にゴールド免許割引が適用されるかどうかは「記名被保険者」つまり、契約の自動車を主に使用する人がゴールド免許を持っているかどうかで判断されます。
保険の記名被保険者がゴールド免許の場合は、家族皆がゴールド免許でなくとも、割引が適用されるということを覚えておきましょう。
一番お得な自動車保険を選ぶには、自動車保険の一括見積が便利
ゴールド免許割引が適用されると、保険料が安くなりますが、ゴールド免許割引率が高いから、保険料も一番安いとは限りません。
年間保険料10万円で12%割引だと8万8000円ですが、年間保険料が9万円で10%割引だと8万1000円となり、よりお得になります。つまり、もともとの保険料が高いか、安いかということも重要なのです。
これらの保険料や割引率を個人で調べたり、それぞれの会社に個別で見積もりを取ると、大変な手間と時間がかかってしまいます。
また、ゴールド免許割引率を公表していない保険会社もありますので、そういった会社も含めて検討したい場合は、やはり見積もりを取るしか方法がありません。しかし、やはり手間がかかるのが難点です。
このような場合、「自動車保険の一括見積もり(無料)」が大変便利です。
あなたの年齢や免許証の色、車種などを入力すれば、約1社の見積もりを一括で取ることができます。入力もたったの3分ほどで終わりますので、手間がかかりません。
一括見積をした後に、一番安い保険料を提示してきた会社を選ぶだけですので、時間や労力をかけずに、安い自動車保険を選ぶことができるのです。
自動車保険料は、固定費として、家計にも大きく影響してきます。少しでも安い自動車保険を選ぶようにしたいですね。
詳しくはこちらをどうぞ。
さいごに
免許証がブルーからゴールドに変わった場合、次の保険更新時からゴールド免許割引が適用され、保険料が安くなります。
また、ゴールドに変わってからすぐに保険料割引を受けたい場合は、自動車保険の乗り換えという選択肢もありますので、一括見積を利用して、どれくらい保険料が安くなるのかを検討してみることをおすすめします。
自動車保険は、自動車を保有している以上、かならずかかってくる固定費です。
固定費を減らすことで、家計のやりくりも楽になりますので、ゴールド免許割引が適用される、安い自動車保険を是非探してみてください。