自動車保険会社の三井ダイレクト損保とそんぽ24。
どちらも国内大手の自動車保険です。
自動車保険を選ぶときに、この2社を検討している方も多いのではないでしょうか。
ですが自動車保険会社ってなかなか違いが分かりにくいですよね。
いったいどっちのほうが保険料が安いのでしょうか。
また、保険料以外におすすめポイントはあるのでしょうか。
そこで今回は三井ダイレクト損害保険とそんぽ24、この2社を保険料やサービスで徹底比較します。
・安い自動車保険会社が知りたい
・各保険会社の違いが知りたい
・とにかく保険料を抑えたい
このようなお悩みをお持ちの方は是非、参考にしてください。
もくじ
自動車保険比較の重要性
まず、自動車保険を決める際に最も重要なのは保険会社同士の比較です。
なぜ自動車保険の比較は重要なのでしょうか。
それは「自動車保険会社によって料金やサービスが異なる」からです。
実は保険会社によって、保険料はもちろん、特約や補償内容、ロードサービスの手厚さなどが全然違います。
特に保険料に関しては、保険会社によって同じ補償内容でも年間何万円も違ってくることがあります。
例えば以下のデータ。
ある一定の条件で、大手5社の自動車保険会社から見積もりを取って見た結果です。
A社 | S社 | SN社 | M社 | |
年間保険料 | 124600円 | 145600円 | 196700円 | 202000円 |
全ての保険会社で金額が違いますよね。
特にA社とM社では年間にして7万円以上もの保険料の差があります。
もちろん補償内容は同条件です。
特約やロードサービスなど会社独自の小さな違いはありますが、事故の際の補償内容はほぼ同じです。
それでもここまで保険料に差が出るのです。
同じ補償内容なら1円でも安い方がいいですよね。
ですがこのような比較をせずに保険会社を選んでしまった方は、高い保険会社と契約し、年間にして何万円も損をしている可能性があるんです。
高い保険料を払わないようにするためにも、加入時や更新時には保険会社同士の比較検討が必要なのです。
三井ダイレクト損保の特徴
三井ダイレクト損保はMS&ADインシュアランスグループホールディングスのグループ会社で、日本におけるダイレクト型自動車保険の草分け的存在です。
ダイレクト型自動車保険とは、代理店を置かず、電話やインターネットのみで契約手続きや事故対応を進めていくタイプの自動車保険です。
代理店を置かないため、経費が安く抑えられます。
抑えた経費は保険料にもはんえいされますので、一般的に代理店型に比べて保険料が安いというメリットがあります。
そんな三井ダイレクト。
国内自動車保険の中でも最大手の一つで、自動車保険比較の際には必ず名前が挙がる程の抜群の知名度を誇ります。
ダイレクト型自動車保険の強みでもある保険料の安さはもちろん、そのほかのサービスもすべて水準以上と、まさしく大手の名に恥じない保険会社です。
そんぽ24自動車保険の特徴
そんぽ24は損害保険ジャパン日本興亜グループの保険会社です。
同じグループに、代理店型の「損保ジャパン日本興亜」とダイレクト型の「セゾン自動車火災」があります。
同じグループ会社内で3つ自動車保険会社があります。
保険料の安さから人気となっているダイレクト型自動車保険ですが、店舗が無い事による拠点の少なさから、代理店型に比べて対応が遅くなる、というデメリットがあります。
代理店型と比べて事故後の対応にわずかな(本当にわずかですが)不安があるのです。
しかし、そんぽ24は親会社の代理店型「損保ジャパン興亜損保」と提携しているため上記のデメリットをほかのダイレクト型自動車保険よりも抑えています。
安心して事故処理を任せられます。
また、大手である損保ジャパン日本興亜のノウハウがあるため、事故処理にも強いです。
CMなどの宣伝も積極的に行っていないので、(親会社は流していますが)他の自動車保険会社と比べると若干地味な印象がありますが、グループとしてみると日本でも有数の保険会社です。
2社徹底比較!料金とサービスの違い
では実際に三井ダイレクト損害保険とそんぽ24の違いを比較してみましょう。
比較するのは自動車保険で皆さんが重視することが多い下記の3つの項目です。
・保険料
・事故対応
・ロードサービス
保険料
まずは保険料。
やっぱりここが一番重要ですよね。
三井ダイレクトとそんぽ24に対して、20代、30代、50代の各年齢の見積もりを同じ条件で出してもらいました。
ただしあくまで簡易見積もりなので、実際の保険料は運転者の条件や車、車両保険の有無などでかなり変わってきます。
必ずしも同じ年齢と等級で同じ保険料になるとは限らないので注意しましょう。
年齢 | 等級 | 三井ダイレクト | そんぽ24 |
22歳 | 6等級 | 77800円 | 82340円 |
33歳 | 15等級 | 31860円 | 42810円 |
50歳 | 20等級 | 27880円 | 31290円 |
保険料の安さに関しては三井ダイレクトの圧勝と言っていいでしょう。
全ての年代で三井ダイレクトのほうが安くなりました。
もちろんケースによってはそんぽ24のほうが安くなる可能性もあるかもしれませんが、全体的な傾向としては三井ダイレクトのほうが安いのは間違いなさそうですね。
事故対応
実際に事故を起こした際の対応についての評価です。
調査、コンサルタント専門会社であるJDパワーの調査によると、
事故後対応満足度調査では
・三井ダイレクトは638ポイント。
・そんぽ24はサンプル規定位数以下で評価外
という結果でした。
自動車保険業界の平均は667ポイントですから、三井ダイレクトはそれを大きく下回っています。
つまり事故後の対応に関しては他の会社に比べて満足していない人の割合が高めです。
そんぽ24はサンプル数が少なく、評価の対象になりませんでした。
ですが新規顧客満足度2017年度ワースト1位という、非常に不名誉な結果から推測するに決して良いとは言えないでしょう。
そんな2社の口コミをネットで探してみると
三井ダイレクト | そんぽ24 | |
良い口コミ | 対応が早い 指示も的確 | 電話対応が凄く優しい |
悪い口コミ | 支払いが遅すぎる | 全て業者任せで話にならない |
非常に高圧的 | 事故後の対応が遅い | |
電話対応や担当者の 態度が非常に悪い | 損保ジャパンやセゾン加入者と 事故った時の対応が悪い |
と結構散々な感想が書き込まれています。
中にはいい口コミもあったのですが、基本的に良くない口コミのほうが多かったです。
三井ダイレクトは『対応や支払いが遅すぎる』『社員が非常に高圧的』という2つの口コミが多く見られました。
そんぽ24も概ね似たような口コミが散見されましたが、独自の変わった口コミでは「損保ジャパン日本興亜やセゾン自動車火災に加入している相手との交渉で対応が悪い」との書き込みがいくつか。
損保ジャパン日本興亜やセゾン自動車火災もそんぽ24と同じ興亜グループです。
損保ジャパン日本興亜は親会社にあたり、セゾン自動車火災はそんぽ24と2019年に合併が決まっている相手です。
つまり吸収合併『先』、立場が上になります。
事故後の交渉というのは、相手の保険会社に対してお互いの加入者の過失、つまりお金に関する交渉をすることです。
言い方を変えれば「相手の保険会社により多くのお金(保険金)を支払わせる」ことです。
そんな交渉の際にこのグループ内の力関係が絶対に影響しないとは言い切れません。
もし交渉が弱いと、その影響は当然加入者の自己負担分が増えたり、満足な補償が受けられないという結果で反映されます。
そんぽ24に加入するリスクの一つとして考えておいた方がよさそうです。
以上のように、どちらも事故後の対応がかなり悪いようです。
事故後の対応で選ぶならどちらもなし、と言う結論になります。
ロードサービス
自動車保険ではロードサービスを重視する方も多いですね。
事故だけではなく車両にトラブルがあった時も、このロードサービスが手厚いと安心できます。
三井ダイレクト損保 | そんぽ24 | |
無料レッカー範囲 | 50km(当社指定で無制限) | 100kmまで |
緊急復帰作業 | 30分程度の作業は無料 | 無料 |
キーの開錠 | 無料 | 無料 |
落輪 | 2万円の引き上げまで無料 | 無料 |
レンタカー | 契約2年目から12時間無料 | 24時間無料 |
宿泊費 | 記載なし | 補償(金額記載なし) |
ペット宿泊費負担 | 記載なし | 1泊10000円まで補償 |
ガソリン補給 | 契約2年目から10L無料 | 10Lまで無料 |
キャンセル費用サポート | 記載なし | 50000円まで無料 |
ロードサービスに関しては意外にもそんぽ24の圧勝です。
三井ダイレクトのロードサービスは一定の水準を満たしてはいるものの、利用に条件があったり、2年目の契約者しかサポートされない項目があったりして若干不親切な印象です。
その点そんぽ24は加入者に条件を付けることなく手厚いロードサービスを提供しています。
結局のところどっちがいいの?
なかなかこういう比較でどちらかがおすすめ、という結論は出にくいのですが、今回の三井ダイレクトとそんぽ24での比較であれば三井ダイレクトを推奨します。
三井ダイレクトはそんぽ24と比べて保険料が安い傾向にあります。
実際に見積もりしてみないと確かなことは言えませんが、今回調査した結果ではそんぽ24が安くなるケースはありませんでした。
ロードサービスは確かにそんぽ24のほうが充実しています。
しかし保険料が圧倒的に安いことを考えると、その差額でJAF(年間4000円)に加入するなどで十分にカバーできます。
また、自動車保険は本来万が一の事故に備えて入っておくものです。
ロードサービスを重視して保険をおろそかにするのは本末転倒です。
三井ダイレクトと比べ、そんぽ24は万が一の事故の際、先ほど解説した独自の「リスク」が目につきます。
そんぽ24は2019年に同じ興亜グループの自動車保険会社「セゾン自動車保険」に吸収合併されることが決まっています。
もちろん補償や顧客の引継ぎに支障が出て事故の際補償が受けられない、という事態はさすがにないと思いますが、それでも吸収合併でばたばたして事故対応やサポートが後手に回る可能性は否めません。
もし加入するなら吸収合併後に業務が落ち着いてからでも十分だと考えます。
また、こちらも繰り返しになりますが、そんぽ24は興亜グループです。
「損保ジャパン日本興亜」「セゾン自動車火災」「そんぽ24」と、同じグループに自動車保険会社が3つも存在しています。
この3社の加入者同士で事故が発生した場合、そんぽ24は立場的に交渉に強く出られない可能性があります。
そんぽ24は過失割合を交渉するテーブルで、強く出られないという可能性があるでしょう。
もちろん全て仮定の話です。
ですが可能性として十分に考えられます。
わずか0.1%でもリスクの可能性がある以上、「あえて入る理由は見当たらない」と言う結論になります。
どうせなら2社ではなくもっと多くの保険会社から見積もりを取りましょう
今回は三井ダイレクトとそんぽ24を比較しましたが、本当にお得な自動車保険を見つけたいと思うなら、2社ではなくもっと多くの会社から見積もりを取るべきです。
最初の方でも書きましたが、保険会社によって保険料は違ってきます。
中には三井ダイレクトやそんぽ24よりも安い自動車保険会社があるかもしれません。
ですが、見積もりは車種やドライバーの等級など、情報をいちいち入力しなければいけません。
1社1社から見積もりを取るのは手間も時間もかかってしまいますよね。
そこで活用してほしいのが「自動車保険の一括見積もりサイト(無料)」です。
1回の入力で国内の自動車保険数社から見積もりを取れるサイトです。
金額や条件を比較するならこれ以上便利なサイトはありません。
同じ条件なら保険料は1円でも安い方がいいですよね。
利用は完全無料です。
利用者側のデメリットは一切ありません。
是非利用してみてください。
詳しくはこちらをどうぞ。
最後に
今回、三井ダイレクトとそんぽ24を比較しました。
そんぽ24も決して悪い会社ではありませんが、三井ダイレクトと比べた場合、保険料の高さや懸念されるリスクを考えるとあえて選ぶ理由はありません。
もちろん保険料で考えるなら、この2社だけではなく、もっと多くの自動車保険会社から見積もりを取ったほうがいいでしょう。
もし沢山の自動車保険会社の保険料が知りたいと思ったら、自動車保険の一括見積サービスを利用してみてください。
更新時や新規加入時に、できる限り保険料の安い自動車保険会社を選ぶなら、比較見積もりは必須です。
是非様々な会社から見積もりを取って見ましょう。